グアナファト州の道路治安に企業が懸念、全国で約6万台の貨物トラックが稼働停止
メキシコ・グアナファト州では、道路上の治安悪化や貨物強盗が企業関係者の懸念となっている。輸送中の犯罪は物流網やサプライチェーンにも影響を及ぼしており、運輸業界では道路の安全確保が急務となっている。
メキシコの経済紙「El Sol de León」によると、メキシコ経営者連盟(COPARMEX)のフアン・ホセ・シエラ・アルバレス(Juan José Sierra Álvarez)全国会長は、国内で約6万台の貨物トラックが稼働を停止していると指摘した。背景には運転手不足に加え、輸送中の強盗や運転手の殺害といった犯罪リスクがあるという。
■ 全国で約6万台の貨物トラックが稼働停止
同会長は、犯罪が発生する道路区間や盗難の対象となる貨物はすでに特定されているとし、運転手が強盗や殺害の危険を承知で業務に就かなければならない現状に懸念を示した。
■ 企業が最も懸念する犯罪は「恐喝」
COPARMEX会員企業が最も懸念する犯罪は恐喝(Extorsión)であり、以前の3位から1位に上昇したと説明。これに続き、貨物盗難、輸送車両への強盗、サイバー犯罪が挙げられている。
一方、運輸業界による道路封鎖などの抗議行動については、安全確保や税制面での支援を求める要求には理解を示しながらも、道路封鎖は第三者の権利にも影響するため、政府による迅速な対応が必要だと述べた。
■ 警察・検察機関への投資と物流の安全確保が課題
治安改善に向けては、警察組織だけでなく、検察機関への投資や捜査能力の強化も不可欠だと指摘している。
グアナファト州は自動車産業をはじめ、多くの日系企業が進出するバヒオ地域の重要拠点である。道路の安全性は、工場間の部品輸送や製品出荷など、企業のサプライチェーンにも直結する問題であり、今後の治安対策と物流への影響が注目される。
※本記事はメキシコ紙「El Sol de León」に掲載された記事を基に、日本語で翻訳・編集したものです。記事内容の正確性については原文をご参照ください。





