今年の2月からロシアによるウクライナ侵攻が連日メディアで報じられています。そこで今回はウクライナ侵攻が及ぼすメキシコへの影響ついて纏めました。また、ロシアとメキシコ、ウクライナとメキシコの関係も、少しふれました。
すでにご存じの方も、またそうでない方にもご参考になれば幸いです。
メキシコ政府はロシアへの経済制裁は行わず
まず、メキシコのAMLO大統領はロシアによるウクライナ侵攻が開始された後、各国がロシアへの経済制裁を行う中、メキシコは制裁を行わないと明言。ロシアへの旅客機の乗り入れ制限や入国拒否措置も取られていない。しかし、ウクライナ侵攻についてはマルセロ・エブラル外相が非難している。
リソース元:JETRO 「メキシコ大統領はロシアへの経済制裁否定、ウクライナとロシア両国との関係維持重視」
メキシコとロシアの外交関係
両国の正式な外交関係は1890年から続いている。メキシコからロシアの主な輸出品はテキーラ、ビール、牛肉、自動車。ロシアからの輸入は化学製品、金属、ヘリコプターなど。ロシアに進出しているメキシコ企業は、Cemex、Mabe、Grupo Omnilifeなどがある。メキシコシティにロシア大使館、モスクワにメキシコ大使館あり。
メキシコとウクライナの外交関係
ウクライナとメキシコは1992年から外交関係がある。メキシコからの主な輸出品は自動車、モーターボート、電気回路、原子炉、インスタントコーヒー、テキーラ。ウクライナからの輸入品は鉄鋼機械、自動車部品、小麦。Gruma(トルティーヤの製造)とGrupo Bimbo(ウクライナのレストランやファーストフード店にパンを製造)が進出している。メキシコシティにウクライナ大使館、キーウにメキシコ大使館あり。
ウクライナに2017年から進出しているGrupo BimboとGrumaでは現在、ウクライナでの工場のオペレーションを一時的に停止しています。ちなみにウクライナのマクドナルドのハンバーガーのバンズはBimbo社が製造しています。
Mexican companies Bimbo and Gruma temporarily shut Ukraine factories
ウクライナ難民、メキシコ経由でアメリカ入りを目指す
ウクライナの国民にとって、メキシコは査証なしで入国ができる国。ウクライナから欧州を経由して、現在ティファナのベニートフアレス運動公園にはウクライナやロシアからの難民のシェルターとなっている。これまで中南米からの移民のシェルターとなっていた場所だったため、雰囲気も一変している。
リソース元:WALL STREET JOURNAL :Refugees From Russia, Ukraine Mingle in Mexican Border Town
その他参考URL:
Wikipedia
Mexico–Russia relations
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