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「ケレタロでお会いしましょう!」Topre Autoparts Mexico:邊見氏インタビュー

今回はケレタロ州・San Jual del Rioに拠点を構える Topre Autoparts México, S.A. de C.V.(以下、本文中はTopre Mexio)の邊見一哉氏にインタビューをしました。


2012年のTopre Mexico立ち上げ時から着任し、メキシコに11年間住み、メキシコ日本商工会議所のケレタロ支部長としてもご活躍されている邊見氏。会社のご紹介だけでなく、この11年間経験してきたことやケレタロ州おススメのスポットなどをお聞きしました。

 

<目次>

 

メキシコで、地域の一員であり、一家族である


ー御社メキシコ拠点のご紹介をお願いします。


邊見氏:Topre Mexicoは日本の会社の東プレのメキシコ拠点になります。まず、読者の皆様にも簡単に東プレのご紹介もさせていただきます。


東プレの事業は、60%が自動車事業で、主にボディ部品の製造を行っております。それ以外では、コンビニエンスストアへの配送や大型トラックのコンテナに使われる冷凍車があります。この冷凍車は日本では東プレがトップシェアを誇っています。冷凍車はアジアにも進出しています。他にも東京都庁にも採用されている空調機器、金融機関等に用いられている入力ミスを防ぐような特殊なキーボードの製造もおこなっています。昨今ではキーボードの性能が一部のゲーマーの方に評価され、秋葉原では知る人には知られている存在になっています。その中でもメキシコの拠点では自動車に特化した工場になっています。


2012年にメキシコに進出し、2014年にホンダが新工場での生産を開始したタイミングで弊社も稼働を始めました。弊社のクライアントは日産、ホンダ、トヨタといった自動車メーカー様です。現在は従業員が約700名おり、工場拡張に伴い徐々に増やしてきました。2014年に量産を始めて以来、2年に1度くらいのペースで拡張工事をしています。2022年に3回目の拡張工事が終わったばかりです。



ーメキシコでの事業戦略は


邊見氏:メキシコでの事業戦略というより、どこの国にいっても同じ戦略です。折角海外にく進出したからにはお客様・地域に必要とされる事業でありたい、という思いが強くあります。お客様に必要とされること、イコール、品質・コスト・デリバリーが、バランスよく高いレベルで出来ていることが不可欠です。それらを実現するためには現地の方と一緒に仕事をする。そして日本のお客さんに認めてもらうためには、会社の人間が一体になって同じ方向に進んでいくことだと思います。人を大事にすること、一緒に仕事をしている方たちを家族という思いで仕事をすることで、お客様に必要としてもらえるような品質・コスト・デリバリーを実現できると感じています。我々はメキシコに来て仕事をさせていただいている以上 地域の一員であり、一家族であることを認識しなくてはなりません。地域に対しても地域にいる企業として、メキシコに限らず、海外に出ていく上で大事なポイントですよね。 


ー地域への貢献活動などもされている御社です。


邊見氏:小さなことの積み重ねにはなりますが、メキシコ人の方が非常によく頑張ってくれています。2~3年前にケレタロ州を襲った大雨で水害に合われた方がいました。そうした被災地に救助支援を行いました。実際に被災地に行き掃除をし、建物に入り込んだ泥を掃くなどをしました。実際被災地に行くと食料品・日用品がなくて困ている方々が大勢いたため、社内で物を持ち寄り、寄付をしました。


また地域の幼稚園に対してもサポートをしています。建物の塗装の塗り替えを行い、ペンキを寄付しました。



環境絡みでいえば、植樹を行い、従業員で苗木を植えて環境保護にも取り組んでいます


今年のキーワードは ”つなげていくこと” 


ー邊見様はメキシコ日本商工会議所(以下、カマラ)・ケレタロ支部長も務めております。支部長に就任後の出来事や今後の抱負について教えてください。


邊見氏:カマラを絡めて地域貢献を行うことを考えています。地域の子供たちに社会に目を向けてもらうことで、将来に向けて考えるきっかけができ、非行に走るのを防止できることに繋がればと願っています。会員企業の方が地元の学校の生徒を招き、工場見学を通して「こんな仕事をしている人がいるよ」という姿を見せることが出来たらと思います。現在ケレタロ州政府と手を組み、最終段階くらいまで構想が出来上がっています。まずは1度モデルケースとして弊社が行う予定です。 


私は今年でケレタロ支部長に着任してから3年目になります。就任した2021年1月はまさにCOVID真っ最中で、対面での活動はほぼゼロ、会合もほぼオンラインの状況でした。当時は色々とこちら側からオンラインを通して発信していましたが、リアクションが見えない・反応が伺えないもどかしさがあるというスタートでした。


昨年から徐々に対面活動を再開し、FUJITAYA QUERETAROで開催した夏祭りは、ケレタロ支部でもカマラ全体を通しても一大イベントとなりました。夏祭りは「やってみない?」というたった一言で始まったため、成功したことは感慨深いですね。そうした一言が扉を開き、皆さんで作り上げる・当日はみんなで盛り上がってできるきっかけを作ることが出来た、良い出来事でした。夏祭りでの一体感を大事にして成長・発展・充実させていくことが出来ればいいと思っています。この勢いをトーンダウンさせないよう、改善点なども考慮しながら、今後もも続いていくようにしたいです。 



こうして昨年一気に対面活動がはじまり、夏祭りの反響が高かったので、思いを強くしています。出会いの場、人とのつながり、業種をこえたつながりを皆さん求められています。今年はヒトとヒト・企業同士などそういったところを繋げる交流の場をもっと作っていきたいです。


ケレタロ州は意外と狭いエリアに、2023年2月現在でカマラ会員企業が52社いらっしゃいます。52社いらっしゃる割には、交流されているのはまだまだ限定的かと感じているため、もっと交流があってもいいのではないかと考えています。特に各企業には若手社員の方が大勢いらっしゃいます。カマラの交流は会社の代表者が行事や定例会・懇親会に出席しているイメージがあるかもしれませんが、若い方たちも業種を超えたヨコの繋がりができるような取り組みを もっとしてもいいかなと思います。そういうところから活気が生まれ、「なんだか面白そうなことやっているな、役に立ちそうだな」と思っていただきたいです。


ケレタロでのゴルフコンペの様子


メキシコという土地だからこそ、印象に残った


ー邊見さんご自身、メキシコに11年間滞在されていますが、辛かったことを3つ教えてください。


邊見氏:あまり心の底から辛いと思ったことが残っていないため、この質問の答えには悩みました。


1. COVID19が始まったタイミングでの出来事


誰も経験したことのない状況でした。2020年4月にメキシコはEssentialの企業だけ事業が許され、そうでない企業はシャットダウンとなりました。弊社も全員自宅待機となり、工場での業務がメインの弊社は、家にいてどう仕事が成り立つのか。シャットダウン中の2か月間いろいろと状況がいつ改善されるんだろうと、不安を抱えた毎日が続きました。


2020年6月以降には色々なプロトコルをしっかりと感染予防したら操業再開が出来ると政府からの通告があり、色々な準備をした上で、工場を再稼働できるようにしました。プロトコルについても何をしなければいけないのか、どこまでやればいいのか、査察がきて何か問題があれば操業は許可されない・・・という社内がピリピリした期間でした。社員間での意見や考え方の違いのギスギス感を上手に取りまとめるのが非常に難しかったです。


2. 家族との出来事


2012年に赴任した時は、当初妻と子供が帯同でメキシコに住んでいました。そんなある日、メキシコで次男に脳腫瘍が見つかり、すぐに治療しないといけない状況になりました。手術をし処置はできたのですが、再発リスクの可能性もあったため、妻と子供は日本に帰国し、私だけ単身でメキシコに残りました。しかし次男は日本に戻っても再発を繰り返し、6年間闘病しましたが、最後は余命を宣告された末に亡くなりました。メキシコの病院で、脳腫瘍が見つかり悪性であると医師から聞いた瞬間のことを今でも覚えています。次男の長い闘病期間は私の人生の中でも辛かったことでした。 

  

でも、次男の闘病生活を通して、家族が一つになったことは今となっては良かったなと思える出来事です。4人兄弟、亡くなった次男も含めてメキシコで家族の結束が強まりました。次男のためにあれをしてあげたい、これを病院にもっていってあげたいなど、兄弟で色々考えて時間を割いていました。今となっては懐かしい話で、6年間家族が一つになってこんなことをしてあげたね、という良い思い出になりました。


3.ゴルフをせざるを得ない


MEXITOWNの読者の方でも、ゴルフ好きな方は多いと思います。メキシコは環境の良いゴルフ場も多くあります。しかし私は当初ゴルフが好きではなく、自分から進んでしなかったため、誘われたらしぶしぶいく派でした。そのため、できるだけ行かなくていい理由を考えていましたが、社内の日本人がある日、「社内でゴルフコンペをすれば社長はでるだろう!」という策を練って、二カ月に一度無理やりゴルフに引っ張り出されました。


その甲斐あり?最近では面白いと思うようになってきました(怪我の功名ではないですし、自慢できるスコアではないですが💦)。ケレタロ州のSan Juan del Rioのゴルフ場の中に住んでいるため、ゴルフをしないと勿体ないですね。また10年くらいゴルフをプレーした中で雨に降られたのは15分くらいで1回だけ、雨に降られてキャンセルになったことも一度もないくらい、天候には恵まれています。


釣り、ワイン、隠れ家レストランー素敵な休日をケレタロで!


ー邊見さんのケレタロのおススメスポットを3つあげてください。


1.釣りスポット・Zimapan



正確にはイダルゴ州にありますが、一枚岩で有名なBernal から東に50km、ケレタロ州からイダルゴ州に入って山の中にある場所です。湖の周りは何もないですが、ブラックバスが釣れる場所として有名です。日が昇る前に朝早く現地に着き、ボートをレンタルするとガイドさんがつきます。するとガイドさんが釣り場を巡ってくれるので、半日くらいかけて釣りを楽しむことができます。


3~4年前は何もないところでしたが、最近では湖畔にポツンとあるホテルがものすごくきれいにリニューアルされ、プチリゾートホテル風になりました。何回か泊りがけでいったことがありますが、釣りをしない人でも湖畔でホテルのプールでのんびり過ごすことができます。


2.ワイナリー 



ケレタロ州テキスキアパン周辺には50ほどのワイナリーがあります。その中でも私が気に入ってるのは、De Cote というワイナリーです。他のワイナリーと雰囲気が違い、ザワザワしていなく、人もそれほど多くない。施設もブドウ園もとてもきれいな場所です。ワイナリーのテラスで、お庭を見ながらお昼からチーズとワインを飲みながらのんびりするような休日を過ごすことが出来ます。サービスも良く、ワインを頼むとソムリエの方がサーブしてくれます。ワイン好き・チーズ好きにはたまらないスポットです。 


3.隠れ家レストラン 



最近見つけた、ものすごい隠れ家のレストランです。San Juan del Rioのセントロの近くにあり、La Casa del chef (シェフの家)というレストランです。シェフはオーストリア人で宣伝もしてない・広告もない・看板もない、パッと見普通の民家です。Google Mapで探すと出、簡単に人に見つけられないように別の場所にポイントしてあるくらいです。食事はインターナショナル・キュイジーヌで、メキシカンだったり、オーストリアの要素が混ざっています。それがとても美味しいです。小さな中庭でランチをのんびり、ワインを片手にゆっくり食べることができます。お客さんも殆どいなく、シェフも自分のワインを持ってお客さんの席に座り込んで飲むくらいです(笑)。


誰とでも繋がりたい!


ー最後に、MEXITOWN読者の皆様へのメッセージをお願いします。


邊見氏:メキシコという異文化の地で生活・仕事をする方々が、それぞれの思いなどを共感し、交流の場を広げたい、付き合いを広げさせて貰いたいと思っています。


私を見かけたら、電話でもメールでも、とにかくコンタクトをください!お付き合いの場を広げ、誰とでもお付き合いさせていただきたいです! 


※本インタビューは2月28日に行われたものです


プロフィール:


邊見一哉(Kazuya Hemmi)

入社以来技術畑を進んできましたが、1995年にカナダ西部のバンクーバーで製造会社立ち上げに関わって以来、アメリカ工場の立ち上げ、3年間の日本勤務をはさんでメキシコ工場の立ち上げと、北米圏を渡り歩いてきました。

好きなものは、ブラックバス釣り、ロードバイク(最近は全然乗れていませんが…💦)、料理、そしてビールが大好きです。

 

編集後記:


ケレタロ州に11年間住み、ケレタロの日系社会の中では誰よりもケレタロのことを熟知しているのではないかと思わせるほど、穴場のスポットを教えてくださった邊見氏。カマラのケレタロ支部長として会員企業の方々をどのようにしたらもっと交流できるのか、様々な工夫をされていることがお話しからもうかがえました。


ご家族との思い出の場面では、非常に辛い出来事だったにもかかわらず、今となっては家族が一つになったという風に振り返る場面ではお聞きして申し訳ない気持ちになりましたが、メキシコという海外にいたことが、邊見氏とご家族の方のお気持ちには考えさせられるものがありました。前を向いて進んでいくこと、より多くの人と出会うこと、繋がることの大切さを改めて実感したインタビューとなりました。


 

執筆者紹介:




温 祥子(Shoko Wen)

MEXITOWN編集長兼CEO。メキシコ在住5年半。MEXITOWN立ち上げて今年で3年目に突入。これからも様々なジャンルの方をインタビューしご紹介していきます!趣味は日本食をいかにメキシコで揃えられる食材で作ることができるか考えること。日本人の方が好きそうな場所を探し回ること。



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送信ありがとうございました

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