「メキシコ生活を一緒に楽しみましょう」高橋首席領事が語るバヒオの未来
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2026年2月に着任した在レオン日本国総領事館の高橋首席領事。学生時代からスペイン語を学び、外務省入省後はスペインでの研修や中南米での勤務を経験されました。
着任から約半年。レオンやバヒオ地域への印象、今後挑戦したいこと、そしてMEXITOWN読者へのメッセージを伺いました。
<目次>
スペイン語との出会いから外交の道へ

――まずはこれまでのご経歴について教えてください。
高橋首席領事:外務省に入省したのは2002年ですので、もうすぐ25年になります。
実は高校でも第2外国語でスペイン語を学んでいました。母がフラメンコなどスペイン文化が好きだったこともあり、子どもの頃からスペインに親しみを感じていました。大学でもスペイン語を専攻し、その後外務省へ入りました。
入省後はスペインで2年間の研修を受け、その後ボリビアやコスタリカに赴任しました。
――中南米勤務のご経験が長いのですね。
高橋首席領事:実はコスタリカ勤務を終えた2009年以降は、約17年間ずっと日本で勤務していました。今回のメキシコ赴任は、それ以来となる久しぶりの海外勤務です。最初は少し緊張もありましたね。
――今回の海外赴任はご自身で希望されたそうですね。
高橋首席領事:はい。日本での勤務が長くなる中で、自分自身のキャリアや家族の将来について考える機会がありました。
家族があるため、以前と比べるとハードルは高かったのですが、やはり海外の大使館や総領事館で働く経験は自分にとっても大きな財産になると思いましたし、家族にとっても良い経験になるのではないかと考えました。
バヒオ地域で感じる「親日的な空気」


――着任から半年近く経ちました。レオンやバヒオ地域への印象を教えてください。
高橋首席領事:まず感じるのは、本当に親日的な地域だということです。
日系企業の皆さまが長年にわたって企業活動を行い、地域社会との信頼関係を築いてこられた結果だと思います。
企業活動だけでなく、メキシコの方々との交流を大切にしながら地域社会に貢献されてきたからこそ、日本人が歓迎されているのだと日々感じています。
また、それ以前からメキシコ社会に根付いてこられた日系人の方々の存在も非常に大きいと思います。
メキシコの方々にとって、日本人や日本文化が身近な存在として受け入れられている背景には、日系人社会が築いてきた歴史と信頼もあるのだと感じています。
――5月に開催されたCONANI 2026や「Más Japón en el Bajío」についてはいかがでしたか。
高橋首席領事:どちらも本当に素晴らしいイベントでした。
特にCONANIでは、日系人だけでなく、日本にルーツを持たない多くの方々も参加・協力されていたことが印象的でした。
メキシコの日系社会では近年、「拡大日系社会」という考え方が広がっています。日本にルーツがなくても、日本や日本文化が好きで応援してくださる方々も含めて一つのコミュニティとして考えていこうというものです。
今回の大会では、そうした未来の日系社会の姿が少し見えたような気がしました。
演劇『Kizuna』も大変感動的でした。出演者と観客との距離が近く、それぞれが自分のルーツや家族の歴史を思い返しながら鑑賞されていたように感じます。
「まずは家庭と仕事の両立」が最大の挑戦

――メキシコ赴任中に挑戦したいことを教えてください。
高橋首席領事:今年の8月に、日本にいる子どもがこちらへ来る予定ですが、海外生活が初めてで、スペイン語も英語もこれからですので、最初はかなり戸惑うと思います。私自身も初めての海外でのワンオペ生活になりますので、まずは家庭と仕事の両立が一番の挑戦ですね。
ただ、その中でも一番大切にしたいのは「人とのご縁」です。これまで支えてくださった方々への感謝を忘れず、新しい出会いを大切にしながら、人と人とのつながりを広げていきたいと思っています。そして、色々な場所を訪れ、沢山の方々とお会いして見聞を広めながら、メキシコの歴史、文化、習慣を沢山吸収したいです。
バヒオ地域にはさらなる発展の可能性がある
――今後、バヒオ地域はどのように変化していくと思われますか。
高橋首席領事:まだ勉強中の身ではありますが、この地域には大きな可能性を感じています。特に印象的なのは、地域の皆さんが非常に真面目で勤勉なことです。
日本企業の仕事の進め方との親和性も高く、日本人にとって非常に働きやすい環境があると感じています。
もちろん急速な発展に伴う課題もありますが、それ以上に成長の余地が大きい地域だと思います。
企業を受け入れ、共に発展していこうという地域の姿勢があり、日本企業との相性も良い。だからこそ、今後も日本とバヒオ地域との関係がさらに深まっていってほしいです。
「せっかくのご縁。メキシコ生活を一緒に楽しみましょう」

――最後にMEXITOWN読者へメッセージをお願いします。
高橋首席領事:メキシコで生活していると、日本とは違う環境に戸惑うこともあると思います。
それでも、せっかくの機会ですから、ぜひメキシコでしかできない生活を楽しんでいただきたいです。
私自身もそうですが、困難なことも含めて楽しみながら過ごしていきたいと思っています。
そして、日本人同士でもぜひ交流を深められたらと思います。街中で日本人の方を見かけることもありますが、せっかく同じ地域で生活する仲間ですので、気軽に声を掛け合えるような関係が広がっていけばうれしいですね。
私も皆さんとのご縁を大切にしながら、これからのメキシコ生活を楽しんでいきたいと思っています。
経歴:上智大学外国語学部卒、2002年外務省入省。中南米の大使館、国際協力局、内閣府等で勤務後、2026年2月、在レオン日本国総領事館着任。音楽好き(フラメンコ、サルサ、ラテンポップ、ロック、J-POP、クラシックなどジャンル問わず)、座右の銘は抜苦与楽。
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