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第5回メキシコで頑張る人にインタビュー:メキシコから祖国日本、グローバル実業家ライダーが日本の自転車界に一石を投じる(GFNY親善大使、YOH YAMADA様)

  • 執筆者の写真: Shoko Wen
    Shoko Wen
  • 2020年10月12日
  • 読了時間: 11分

更新日:2020年10月29日

メキシコで頑張る人にインタビュー!今回はGFNY親善大使、YOH YAMADA様にインタビューです。

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週末は必ず自転車一つでグアナファトの大自然を駆け巡り、ロードサイクリングだけでなく、登山やキャンピング、ロッククライミングまで!アウトドアのアクティビティで出来ないことはないのではと思えるくらい、精力的に活動されているYOH様。


そもそもご自身が親善大使をされているGFNYとはどんな組織なのか、またYOH様がこの活動にかかわるきっかけは何かなど聞いてみましたので、是非最後までご覧ください!


MEXITOWN(以下MT):こんにちは、今日は宜しくお願いします!ツイッターなどの投稿を拝見しておりますが、まずはGFNYについて教えてください。

YOH:こんにちは、こちらこそ宜しくお願いします!まず、GFNYはGran Fondo New Yorkの頭文字をとったサイクルロードレースのことをいいます。Gran Fondoというのはイタリア発祥のハードなアマチュアレースの意味です。ただアマチュアレースであることに意味があり、プロもアマも関係なく挑戦するすべての人を対象とした精神のレースを指しています。このレーススタイルを現在の代表Fluhme夫妻が2010年、ニューヨークでが実現させたのがGFNYです。


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それ以来独自のフィロソフィーを構築し、10年間ブランドレースとして成長を続け今では(2019年)年間全世界16か国で20レースを開催するようになりました。私はGFNYを日本で開催、GFNYジャパンを目指し、親善大使として活動をしています。


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ないものを作り上げていくこと、それが私の強み


MT:GFNY日本の親善大使としての活動としては、今後具体的にはどのような活動をされていく予定ですか。


YOH:私が学生時代の時に、日本のアマチュアレースを開催している会社(ルーツ・スポーツ・ジャパン)でボランティアをしていた。その会社の方と今でもつながっています。現在、その会社の方に連絡して、GFNYを日本を開催しませんかと提案をしているところです。


MT:日本で開催するのは結構ハードルが高いんですか?


YOH:他の国比べて交通法も厳しく、道路をロードレースのために閉鎖するのも難しいんです。また、GFNYのコンセプトである、「アマチュアレースでもプロみたいに、レース感覚で自分のスピードを意識して競う」というレースは今まで日本にはないスタイルです。そこで今提案している中で先方と考えているのが、オフシーズンのスキー場の利用です。


MT:オフシーズンのスキー場の利用なら、道路を長時間閉鎖する必要も確かにないですね。


MT:ハードルが高いけれど、これまでにないものを一から作り上げていくことは、非常にやりがいがありますね!


YOH:そうですね、私の最大の強みはまさに”ないものを作り上げていく”ことだと思っています。一つのターニングポイントとなったのが、GFNYの知名度を上げるためのタイアップ企画を成功させたことです。


ルーツ・スポーツ・ジャパン様が開催したアマチュアレースシリーズで”ツール・ド・ニッポン”というがあり、コロナ自粛明けで初めて埼玉県・熊谷市で8月30日にバーニングマンレースが開催されました。なんと偶然にも同日、GFNYもコロナ自粛明けの初レースがフランスでありました。これを知ってすぐに、バーニングマンレースの主催者の方と連絡を取り、タイアップさせてほしいと懇願しました。そこで、サイクリングキャップとジャージ、サングラス、来年の5月のGFNYのニューヨーク大会のインビテーションをプレゼントしました。これにより、バーニングマンレースに参加した方にGFNYを知っていただくきっかけを作ることができました。こうした活動を通して、私の知名度をアップさせて、自分のファンを増やしていきたいです!


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   バーニング・マン・レースでのGFNYの宣伝と当日の様子


MT:熱い!思い立ったら即行動!早いが命!ですね。そもそもYOHさんがこの活動に参加した理由はなんですか、何かきっかけなどがあったんですか?

YOH:学生時代は陸上競技、大学から自転車旅に目覚め、東京から京都や姫路、北陸などキャンプツーリングにはまっていました。大学4年生の最後の夏には、アムステルダムから留学していたスペインのパンプローナまで2300キロを21日かけて自転車で走ったことも良い思い出です。また、留学先にスペインを選んだ理由としては第2外国語でスペイン語を履修していて、その勢いでスペインに留学しました!


MT:アムステルダムからスペインまで自転車で走ったんですか!?すごいですね。道中の寝泊まりとかどうしていたんですか。


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YOH:アムステルダムからフランスに入ると、フランスには30~40キロごとに小さなキャンプ場がありましたので、そこに泊まっていました。そのキャンプ場でも新しい出会いがあり、私と同じようにサイクリングに来ている仲間が、ヨーロッパ地図を持ってきて、地図を指してどこから来たの?って話しになりました。ヨーロッパが大きく描かれている地図だったので日本がなく、私はこのあたりの日本からきた!と指さした思い出もあります。


MT:海外ならではなエピソードですね!色々な方とつながりをすぐに作ることができるYOHさんの人柄も見えてきました。そして夏休みから日本に戻ってきて、メキシコにわたるきっかけは何だったんですか?


YOH:夏休みにヨーロッパから戻ってきた後、就職活動をどうしようか悩んでいた時、ちょっと通訳のスポットのアルバイトをしました。自分で履歴書をとある有名なレーサーの方に渡したことがきっかけで通訳したのですが、アルバイトの後、とても厳しい指摘をいただいてしまい・・・指摘された時は凹みましたが、その時の意見はごもっともだったので、それを真摯に受け止め、もっと経験を積みたい!と思うようになりました。その時、インスティトゥト・セルバンテス東京でメキシコで通訳を募集している求人を見つけて応募しました。めでたくオファーを頂いて、2015年2月にメキシコにやってきました。最初はアグアスカリエンテスの企業で通訳をしていました。


”働くために自転車をビジネスにつなげるのが目標” 


MT:その後アグアスカリエンテスで1年、現在のレオンにきて5年がたとうとしていますが、メキシコに来てから今に至るまでも自転車をずっと続けられていますね


YOH:メキシコに来てからも、アグアスカリエンテスで自転車を再開し、Volvoという地元のチームに所属して活動していました。そのチームのボスの息子がLuis Enrique Lemus氏で、のちに2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピック自転車競技メキシコ代表となる選手です。彼とは年齢が近いこともあり、今では自分で自転車屋を経営する彼とはとても仲良くしています。彼がプロを引退した(2019年)後にGFNYのメキシコ親善大使として活動をはじめ、彼を通じて私も今のポジションとなったという経緯です。これは、自転車を愛し続けてた結果といえるでしょうか。今年から、Luisのお店のRepublica No.1にてマウンテンバイクを購入したので、練習の一環で山も走るようになりました。本来メキシコはマウンテンのほうが主流なんです。


LuisさんとYOHさんが大自然をサイクリング!


Luisさんのお店”Republica No.1”の紹介ビデオ

MT:まさにご縁ですね!自転車が全てをつなげたといっても過言ではないですね!メキシコではマウンテンバイクが主流なんですね?


YOH:そうなんです、メキシコは道路事情が大きいですね。地質や標高が高いこと・地形のことが関係していて、マウンテンバイクに適している環境だといえます。逆に、日本はマウンテンバイクに適してない環境です。山道が多く標高は低いため、泥まみれになりやすいです。

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MT:なるほど、地質や地形のこともわかっているところは、さすが大学時代文学部で地理学をご専攻されていたことが活かされていますね!さて、普段、どこでサイクリングをされていますか?パッと見ると、車だけでは到底いけないような場所ばかりですが、こうしたサイクリングに適している場所の情報など、どうやって情報収集していますか。


YOH:普段は町の郊外に車を乗り付けてそこから100㎞前後走って、車まで戻って帰宅、というのがルーティーンとなっておりますアグアスカリエンテス、レオン、グアナフアト、ケレタロ、コリマあたりは大体のコースを熟知していますそういった場所は、マウンテンバイク友達からの情報です。


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MT:コリマまで行かれるんですか?


YOH:アグアスカリエンテすに住んでいた時に、50代のアメリカ人の友達とその息子さんに出会いました、彼らも自転車のプロなんです。現在はコリマに住んでいて、2人に会いにコリマには行きます。コリマにはNevado de Colima (4260メートル)があり、登山やキャンプをしています。


MT:山を走るとなると、結構な体力が必要なんじゃないかと思います。普段どのようなトレーニングをされていますか。生活習慣などで気を付けていることなどがあれば教えてください 


YOH:最近はお酒を飲まないようにして、仕事の合間をぬって短時間でトレーニングすることが多くなりました。またロッククライミングもしているので上半身と下半身バランスよく鍛えられてるかなとは思います。最近は“前腕で走る“をモットーにどちらも両立しています


MT:ロッククライミング!?どこで出来るんですか?


YOH:中~上級者向けの場所ですが、グアナファトのLa Bufaという山でマウンテンバイクにロッククライミングをすることが多いです。

 初心者から上級者向けのロッククライミングスポット紹介!


 ワイルドにロッククライミングを楽しむ!


MT:グアナファトにもこういう大自然があるんですね!コロニアルの街並みだけではない、また一つグアナファト州の魅力が発信できちゃいそうです。グアナファトはじめバヒオ地区は高地なので、高地トレーニングにもなりそうですね。

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YOH:高地トレーニングはかなり効果あると思います。バヒオ地区で1800メートル程、その辺の山を登って数百メートル上がったら2000メートル強ですからね。


MT:ちょっと自転車からは離れちゃう話題ですが、それくらいの高地だと、野生動物やなかなか街中では見かけない植物も見ることができそうですが、何かこれまで出会った動物や感動した景色はありますか


YOH:地上では見たことのないような体型をしたバッタやカメムシ、あとはとんびやイグアナもみます。Youtubeのビデオにもありますが、その場でサボテンのトゲを取って食べたりしてみたこともあります。


MT:ワイルドー(笑)その場で取るのはちょっと怖くてためらってしまいます💦


YOH:またメキシコは郊外なら信号が全くないので止まらなくて良いのがストレスフリー、天気も毎日自転車日和なので、環境はとても良いです。

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MT:それはわかります!特に天気は多くの方がまだ知らないメキシコの一つの魅力ですよね。日本や他の国々ではこんなに晴れの日が多く、毎日カラッとしていないですし。湿気が少ないのも、練習には最適ですね!


YOH:そうなんですよ!そこを日本人の方にはもっと知っていただきたいです!日本人は怖がって中々世界に出ようとしないですが、実際に来てみないとわからないことが沢山ありますよね!


MT:そんなYOHさんから、一般の方でも楽しめるサイクリングコースがあれば教えてください。


YOH:一般の方にはレオンのメトロポリタノ公園なんかおすすめですかね!


MT:そうですね、いきなり山に行って走るのは難しそうなので、まずはメトロポリタノ公園からウォームアップしていきます。さて、ここで話は最初のGFNYの話に戻り、GFNYの大会ですが、直近では11月8日にコスメルで大会があるようですが、そちらにも出場予定ですか。だいたいどれくらいの方が参加予定でしょうか。


YOH:コスメルはもちろん参加予定です。なかなか仕事と折り合いつかず、時間が作れてないですが、その環境でもベストを尽くせるようモチベーションを上げ続けて、当日を迎えようと思います。


今後は来年の5月のニューヨークの本レース、2021年初のペルー、メキシコ国内のモンテレイはすでに視野に入れています。自分のベストが2018年のモンテレイで1500人の参加者のうち60位だったので、まだまだですがベストを尽くしたいと思います。参加者数はコスメルが2000名、モンテレイが1500名くらいです。


MT:コスメル大会は主にメキシコ国内からの出場者が多いんですか?


YOH:参加者数の2000名のうち、メキシコ国内からだけではなく、世界中から来ます。実はアジア人の参加者は私だけなんです!


MT:えー!すごい!きっとその中でも堂々としているYOHさんの姿が容易に想像できます。また大会が終わりましたら、その時の様子なども是非レポートしてください!楽しみにしています!


まだまだ自転車以外のお話のエピソードもお聞きしたいところですが、それは次回以降にとっておきましょう!今日はありがとうございました!


YOH:ありがとうございました!引き続きよろしくおねがいします!


(10月29日更新)本記事のスペイン語版はこちらからご覧いただけます。スペイン語の勉強にもどうぞ!

インタビューをしていても、自転車に関することなど全て、こちらからの質問に的確に答えてくださったYOH様。GFNY親善大使としてのこれからの活躍が期待される方です。そして何に対しても、「とりあえずやってみる」「ないものを形にしていく」という姿勢が、人を惹きつける魅力の一つだなと思いました。


またメキシコに来られてから5年の間に様々なことを経験されたことから、全てのエピソードを載せることが難しかったので、11月のコスメル大会のレポートと”メキシコに来てからの会社員編”などなど、シリーズ化してこちらに掲載していくことになりました!次回はどんなお話が出てくるのか、こうご期待ください!


※Youtubeチャンネルでは本記事に掲載したビデオ以外にも、自転車で各地を走る様子や、ロッククライミングの動画など充実した動画を沢山掲載されていますので、チャンネル登録お願いします! 



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