(東京)6月7日、東京都内にある日本貿易振興機構(JETRO)本部にてメキシコ・グアナファト州投資セミナーが行われ(主催:日本貿易振興機構(JETRO)、グアナファト州経済開発局、協力:アミスタ工業開発)、訪日中のディエゴ・シヌエ・ロドリゲス・グアナファト州知事が出席しました。
当日はグアナファト州への投資に興味を持つ日系企業の関係者など約100人が受講し、日系企業にとってグアナファト州への投資への関心が高いことが伺われました。
セミナーは日本貿易振興機構・河田美緒理事およびメルバ・ブリーア・駐日メキシコ大使からの挨拶から始まり、JETROメキシコ・中畑貴雄事務所長から最新のメキシコ自動車産業の動向、ニアショアリングの影響などについての講演が行われました。中畑氏はメキシコの自動車国内販売・輸出について説明した後、現在、メキシコ北部のヌエボ・レオン州では工業団地の空きが殆どない現状や、グアナファト州に工業団地の建設が行われ、グアナファト州にも今後ニアショアリングの波がやってくるだろうと講演の中で述べました。
続いて「グアナファト州の競争優位性と産業投資への支援」として、ディエゴ・シヌエ・ロドリゲス・グアナファト州知事が講演。
グアナファト州は教育機関と連携し、次世代への人材の育成や最先端技術の研究が行われている
州内の国際空港はアメリカ・メキシコの主要都市との就航便があり、地理条件に優れている
グアナファト州の15市町村がそれぞれ10万人以上の人口を持つ
グアナファト州内の日系企業は約200社、日本人が約2,000人住むため、日本人にとっても住みやすい環境である
火山もなく、自然災害が比較的少ない州
グアナファト、サンミゲル・デ・アジェンデが世界遺産として登録され、サンミゲル・デ・アジェンデは過去5年連続住みたい街No.1に選ばれた
など、投資には魅力のある州であることを述べました。
その後、アミスタ工業開発・工業団地部門・ゼネラルディレクターのフランシスコ・ロセテ氏が講演し、アミスタ工業開発の45年に渡る工業開発の実績、グアナファト州での工業開発の実績として再生可能エネルギーを意識していることなどを述べました。
また、Industrial Transformation Mexico (ITM) 2022 HANNOVER MESSEについて、今年は10月4日~6日の3日間、グアナファト州・レオンで開催。JETROは昨年に引き続きジャパン・パビリオンを出展するため、出展企業の募集の案内が行われました。
最後のQ&Aセッションでは、ニアショアリングが北部からグアナファト州にも影響がある理由やグアナファト州で導入される環境税のこと、メキシコの素材産業の現状などについての質問がありました。
JETROメキシコ事務所・中畑所長のインタビュー記事
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