海外生活での情報と自分から動くことがいかに大切か
- Shoko Wen
- 3 分前
- 読了時間: 7分

皆様こんにちは。いつもMEXITOWNをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
今年も残りわずかとなりましたが、今年メキシコに来られた方・色々なことがあった方、全てのメキシコで頑張る皆さま、本当にお疲れ様でした!!
そこで編集長から今年最後のオリジナル記事として、今日はMEXITOWNの編集長の個人の経験談と、そこからも気付いた海外生活で情報はいかに自分から取りに行くことが大切かということを語らせてください。
そもそもMEXITOWNは、2020年4月にメキシコがCOVID19のパンデミックでどこにも外出できない中、スペイン語でしかCOVID19の情報(施設への入場制限や感染者数)がないことに、日本語での情報発信が必要ではないかと思いついた事がきっかけです。それは変わりません。
ただ、それ以前からも海外生活での日本語情報がどれだけ大切か・・・もしかしたらそうした想いはもっと前からあったのではないかと思いました。
ー遡ること2010年。
私は台湾人の男性と結婚し、台北に住み始めました。
台湾は日本から飛行機で3時間弱で行くことができるし、日本に統治されていた時代もあった。親日家として知られている国だから何も不自由することはない。また、主人と出会ったサンディエゴで中華料理も食べているから、苦手なものもないから大丈夫だと思い、ワクワクしていました。
しかし、当時今ほどSNSやインターネットでの情報量もなかったため、頼れることは周りからの情報のみ。その当時、語学学校に入るまでは現地の友達も殆どいなかったため、事実上夫と夫の家族のみでした。そして今までは当たり前と思っていた生活や習慣、手に入るものと思っていたことが手に入る環境ではないことに次第に気付きはじめます。
それはほんのちょっとしたことです・・・
例えば今日パスタが食べたいと思った。でもパスタがない。どうしよう買いに行かなきゃ。スーパーまでは歩くからコンビニに買いに行こうと思ってコンビニへ。日本ではコンビニでもパスタが売ってますね。しかし(現在は不明)、日本と違ってそれほど自炊文化の強くない・パスタを家庭で作るということが少ない台湾のコンビニにはなかった。それだけで凹んでしまい、その日の夜食べたいと思っていたパスタが食べられなかった。
そう、日本やアメリカで経験していた日常の買い物のスタイルが全く違う。他にも、お肉を買いに行きたいと相談したら市場へ連れて行ってもらい、そこでもカルチャーショックの連続でした。(※今ではすべてにおいて慣れましたので、ご安心ください)
市場でお肉がパックに入っていないまま売られていた
ハンバーグ用の挽肉が売っておらず、お肉屋さんで絞ってもらった
スーパーに行くというより、市場で買い物→当時の私にはちょっと厳しい環境でした。現在、台北市内の市場は綺麗でむしろ好きになれた
カレールーが甘い(今は自分でスパイスかける)
(現在の台湾はスーパーの数がとても増えておりどれもワクワクしますが)、日常の買い物はスーパーというより市場や小さい商店で済ませる人が多かった
そして日本食が恋しいと伝えて、連れてってもらったのは日本では食べたことのない日本食・・・メキシコのなんちゃって日本食ともまた違うもので、それでは自分のホームシックの心が満たされなかったのです。お寿司の具や見た目が違う、お味噌汁に鰹節が浮いている、全体的に甘い、ラーメンの上の具が違う・・・全然私のホームシックの解消にはならず、むしろよりホームシックが加速しました。
しかし、外国人のための悩み相談窓口を誰も知らない、もちろん自分も知らない。。。そんなとある日、自宅から歩いて15分くらいのところにあった大戸屋に行って、日本と変わらない定食を食べたときの感動を今でも覚えています。その後、辛い時があった時は日本のチェーン店やアメリカ系のお店にいくようにしました(そう思うと日本のチェーン店の多い台湾はじめアジア各国、アメリカは非常に恵まれていると思ってしまいました)。
外国人のための悩み相談窓口も、この時日本人の友達や情報サイト、コミュニティがあれば誰かに打ち明けることができたかもしれない。。。確かに、私たち日本人も、外国人の集まりや外国語での情報交換サイトやコミュニティを知らないから、同じように日本での生活に困っている人に聞かれたら戸惑うかもしれません。
この時がきっかけで大戸屋だけではなく色々な日本のチェーン店を自分で調査し、自分がしんどくなった時は行くようにしています。日本ではそれほど行かないサイゼリヤもその当時台湾に進出したばかりで、台湾のパスタ専門店とは違う、ちゃんとした明太子パスタを食べることができたときはとんでもなく嬉しかった。確かその時もしんどかった時で、何気ないパスタの味に癒された。やっぱり食って大事なんですね。あれから15年。台湾は大好きな国となり、台湾人の経営する日本食レストランやパン屋さんはレベルが非常に高くなりました。
食べ物の話ばかりになってしまいましたが、その他にも物干しのパチパチがない・使わないことが多いことなど、、、、とにかく今では何とかやっていけると思うような習慣に慣れなかった。いや、受け入れることができなかったのです。
きっとこの時や台湾に行く前、今運営している日本人女性グループがあったり、日本語での台湾の情報をもっと見つけていたら、少しは違っていたかもしれない。そして数年後メキシコへ。
メキシコに来た当時、採用された会社の日本人の上司・そのご家族が渡墨前から生活のことなど様々なことを教えてくれて、台湾に当初来た時のような大きなカルチャーショックと寂しさは経験しませんでした(勿論、それ以上のものが降りかかりましたが笑)。やはりこうした情報はその土地の人からより、そこに住む日本人の方が親身になって相談してくれる。生まれたときからの感性・習慣が似ているから分かってくれます。
きっとこうした経験が重なり、それがベースとなってCOVID19のパンデミックの時に日本語で今こそ情報発信を、と思い付いたのでしょう。
そして自分が困った時に頼れる情報はどうやって見つけていくべきか。
今はSNSもあり、情報に溢れている世の中でとても便利になったと思っています。その後の台湾での生活がとても楽しくなったのは、自分の足で台北の街を歩き、中国語を勉強して本屋さんで雑誌を買って「素敵なカフェだな」と思ったら行ってみたり。情報は誰かに探してもらうものではなく、自分で調べ・見つけるものです。そこで気になることや「おかしいな」と思う事があれば誰かに聞く。その手助けをすることが私はとても性に合っているのかもしれません。
MEXITOWNで配信する情報は皆さまのためになっていればと思いますが、MEXITOWN以外でも英語やスペイン語などでも、何となく「あ、このお店気になるな」というものがあればどんどんご自分のモノ(情報)としていってください。
今、メキシコやその他の国の生活で悩んでいる方・引き籠っている方へ。
情報は自分で見つけに行くようにしてください。誰かに頼りすぎずに、そして自分の足で歩いて、その土地の自分に合った場所を見つけるようにしてください。
もちろん、メキシコでは治安面も考慮されるべきところですので、そうした情報もしっかりと把握して過ごしてください。
自分で得た情報は時に間違えた情報もあるかもしれません。ちょっと違うというものもあると思います。でも、それでも他人に頼らず、自分にあったものを探し続けてください。
私が海外生活で感じたような不便な想いをされる方がこれ以上増えないよう、MEXITOWNが正確な情報を発信する・共有することによって力になれたらと思っております。
長文失礼致しました。来年も皆さまにとって有益な情報を発信し、1人でも多くの方がメキシコが楽しい・メキシコ最高!といっていただき、皆さまのメキシコ生活が豊かなものになるよう励んで参ります。
最後までご覧いただきありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

メキシコ情報サイト・MEXITOWN
編集長 温 祥子

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