トヨタ・メキシコの新社長に久我高輝氏が就任 「現地主導体制を尊重しつつ前進」
- MEXITOWN
- 5月2日
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メキシコ日系社会ではこの春、多くの企業や機関のトップが入れ替わりました。MEXITOWNでは、数回にわたり、新しくトップに就任された方々へのインタビューやメッセージを掲載してまいります。
その第一弾として、2025年3月にトヨタ・メキシコ(Toyota Motor de México、TDM)の新社長に就任された久我高輝氏をご紹介します。久我氏は現在、カマラ・メキシコ日本商工会議所の会頭としても3期目を務められており、そのようなご活躍の中での新たな挑戦となりました。

これまでメキシコ人中心のリーダーシップ体制を貫いてきた同社において、久我氏は「これまでの方針を尊重しつつ、変化するビジネス環境の中で最善の形を探っていきたい」と語りました。
「自分でよいのか」と迷いも
トヨタ・メキシコではこれまで、統括、営業、ファイナンス、工場(バハ・カリフォルニア州、グアナファト州)といった主要な5部門のトップをすべてメキシコ人が担う「現地主導型」の体制をとってきました。そうした中での日本人社長就任について、久我氏は「自分がその中に入ってよいのだろうかと、正直戸惑いがありました」と当初の心境を明かしました。
しかし、社内外のメキシコ人スタッフから「久我さんなら大丈夫!」といった温かい声が寄せられ、「意外と早く気持ちの整理がついたように思います」と振り返ります。
変動する環境に「前向きに挑みたい」

就任から1か月の間にも、米国の関税政策など、経済・貿易を取り巻く不安定な情勢が浮上しました。「ある程度のことは覚悟していましたが、ここまでとは思っていませんでした」としながらも、「こうした時期にこのポジションを引き受けたのも、何かのめぐり合わせ。チャレンジングな環境ですが、前向きに取り組んでいきたいと思っています」と意欲を語りました。
また、カマラ・メキシコ日本商工会議所の会頭としての立場についても、「私たちはメキシコで事業をさせてもらっている立場ですから、大使館やその他日本政府機関と引き続き連携をしながら、メキシコ政府との積極的な対話を心掛けたいと思います。」と語りました。
一方で、「ビジネス環境の中では、企業ごとに状況は異なります。だからこそ、どのような形がベストなのかを皆さんとしっかり議論しながら、日系企業として連邦・州を問わずメキシコ政府と協力し、最善の選択肢を模索していきたい」と話しています。
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