佳Asia Acupunturaの東洋医学って何?③ -東洋医学でなぜ病気が改善するのか-
- Shoko Wen

- 9月18日
- 読了時間: 3分

-東洋医学でなぜ病気が改善するのか-
東洋医学シリーズ第3回目の今回は、なぜ東洋医学で病気(特に慢性病)が改善されるのかについて話していきます。東洋医学の始まりは自然を観察することから始まりました。そして宇宙や自然の摂理と人体が同じ摂理でできていることがわかりました。そして病気はその自然の摂理のバランスの崩れた状態であると考え、その乱れたバランスを整えることで本来の健康を取り戻すというのが東洋医学の考え方です。
例えばイソギンチャクは満月の夜に一斉に放卵します。人間もその名残が残っていることは女性の生理(月経)周期を見てもわかります。月経という文字からもわかるように月と同じ28日周期になっています。生理は生きる理と書くように生きる理が月のリズムによって刻まれています。人間の脳では松果体という脳の深部にある器官が月や太陽の光を感じ生体リズムを作っていると言われています。現代人では食生活や電子機器などの影響でこの松果体のリズムが狂い生理不順や不眠症などの症状も増加しています。

東洋医学では、各臓器を自然の五大要素の性質と同じと考えてそのバランスを観察して治療します。五つの要素には、肝臓は木、心臓は火、脾臓(胃)は土、肺は金属、腎臓は水、というふうに自然に必要な要素がそのまま臓器の機能になっています。例えば木がなくなると砂漠化します。水が多すぎると洪水になります。火が燃えすぎると火事になります。このようにこれらの自然の要素が多すぎたり少なすぎたりしても自然環境が壊れるのと同じように、臓器も働きが弱くなったり逆に過剰に働きすぎると自然と同じようにその臓器の要素に関連した病気になります。それらの症状を見てどのようにこれらのバランスを整えるべきかを考え元通りにバランスの取れた状態に導くのが東洋医学というものなのです。

このように人体を小宇宙と捉え、本来の調和のとれた状態を取り戻すことが根本的に病気を治すことにつながります。そして東洋医学では未病治療という言葉があります。これは自然を観察し、自然がどのようなことわりで動いているのかがわかっているので、その人がどのような病気になりやすいか、病気の兆候が見えてきた時に未然に病気にならないようにすることが本来の目的であり得意分野なのです。慢性疾患は生活習慣病と言われるように、日々の生活の中での食事や生活スタイルの乱れが自然のバランスを崩して発症します。故に自然を観察し自然の摂理に基づいた東洋医学が力を発揮するわけです。今病院で行われている西洋医学中心の治療では、自然のバランスを考えず、病気を薬で抑えつけるか手術で切りとるかというやり方です。このようなやり方は、戦争で負傷した兵士を治療するために発展しました、なので外傷や救急救命、細菌感染症には力を発揮しますが、慢性病には効果を発揮できないのは自然のバランスを考えていないためです。
これからの医療はすべて病院や薬に頼るのではなく、自然との調和を考え、西洋医学と東洋医学の良いところを知り、それぞれに適した治療をすることが我々の健康そしてより充実した人生を送るためにも大切になってくる時代になっています。
文: 佳Asia Acupuntura 鈴木智晴
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