3月18日(金)ケレタロ州・ケレタロ工科大学(UTEQ)で、JICA帰国研修員同窓会(ASEMEJA (Asociación de Exvecarios de México en Japón A.C.))の第3回目の総会が行われました。
ASEMEJAは1978年に設立されたJICAの本邦研修に参加したメキシコ人の同窓会組織で、メキシコと日本の異文化交流の促進などに取り組んでいます。これまでに7,000名を越えるメキシコ人研修員が日本に留学しましたが、留学後の繋がりや支援をASEMEJAでは行っています。
今回、第3回目となるASEMEJAの総会の会場には約100名の同窓生が集まり、オンラインでメキシコ国外からも参加する方もいました。
総会には、Macario Valdez Reséndiz・ASEMEJA代表、Luis Bernardo Nava・ケレタロ市長、在メキシコ日本国大使館・福嶌特命全権大使、在レオン日本国総領事館・板垣総領事、JICAメキシコ・坪井所長が出席しました。
会場の様子
休憩時間中はメキシコの伝統的な踊りや琴の演奏が披露されました。
開会式ではASEMEJAが主催する写真コンテスト”Mis Fotos de Japón”の授賞式が行われました。
ASEMEJA代表・Macario Valdez Reséndiz氏の挨拶:
「ASEMEJAの同窓生はメキシコのすべての州で活躍しており、今後もメキシコの発展、そして日本とメキシコの友好関係の強化に貢献していくことを確信しています。ASEMEJA本部のあるケレタロ州そしてメキシコがよりよい州と国になるよう、心より祈っています」
在メキシコ日本国大使館・福嶌特命全権大使の挨拶:
「本日、私からお伝えしたいことは2点あります。1つ目は、日本とメキシコの外交関係は400年続いており、長い友好関係があり、様々な交流の歴史があります。本日、ご参加いただいている同窓会の皆様も日本で研修をされ、今もこうして総会に参加され、またメキシコ各地で様々な活動を行われ、日本での経験を共有され,日墨の関係の強化に貢献されていることに感謝申し上げます。2つ目は、こうした日本で研修された元留学生の方々は、このASEMEJAをはじめ、その他文部科学省、外務省、経済産業省のAOTSなどの元留学生の様々な団体があり、特に日墨交換留学制度での留学生は50年近く相互の留学生の派遣事業となっていてます。是非ともこうした元留学生の方々が相互に経験を共有し、いっそう新たな次元へと発展されることを心から祈念する次第です。私自身メキシコ生まれであり、この第二の祖国メキシコのためにも是非貢献したいと思います。」
JICAメキシコ・坪井所長の挨拶:
「私は昨年10月にJICAメキシコの所長に着任し、今回初めてASEMEJAの総会に出席することができて、大変嬉しく思います。JICAメキシコは今年で49周年、来年で50周年を迎えます。その中で、ASEMEJAの同窓生の方々の活躍は私にとって非常に誇りであるとともに、現在そして未来のメキシコと日本の関係強化に貢献していただけると確信しています。本日ご参加いただいている同窓生の皆様一人ひとりの意見は大変貴重なものです。今後、ASEMEJAのプログラムや活動をよりよいものとなるようにしていきたいので、いつでも連絡してください」
その後所長によるJICAメキシコの事業紹介・昨今の取り組みの紹介も行われました。
またJICAニカラグア他、オンラインで参加している同窓生からの祝辞も述べられました。
最後に、アレハンドロ春日氏の講演があり、日系企業のパフォーマンスが何故優れているのか、いくつかの事例を参考に紹介されました。そこで紹介されたのは「気遣い(Kizukai)」「危機(Kiki)」「手本(Tehon)」などがあり、それぞれ漢字を分解して一つ一つ説明しました。春日氏の分かりやすいプレゼンテーションに出席者の同窓生の方は真剣に耳を傾けていました。
※挨拶、講演内容は一部を抜粋しています
ASEMEJA (Asociación de Exbecarios de México en Japón A.C.) ホームページ
特別インタビュー JICAメキシコ事務所坪井所長「日墨交流ー人々の想い・意思に上手く寄り添っていきたい」