【連載】教えて!勝野先生! No.9 天気が悪いと頭痛がするのはなぜ?
- 5月27日
- 読了時間: 5分

みなさま、こんにちは気が付けば6月!!
もう一年の半分が過ぎようとしていますが、いかがお過ごしでしょうか?
ちょっと早すぎやしませんか⁉︎
しかも今年は暑い時期(個人的に1年で1番好きな時期)が短く、例年よりも早く雨が降り始めて少ししょんぼりしています…
そんないらん話は置いといて、今回はこの時期にご相談を受けやすい、天気と頭痛などの症状との関係について書かせていただこうと思います☺︎
雨が降る前や台風の時期になると、
頭が重い…
ズキズキする…
なんとなく体調が悪い…
やる気が出ない…
そんな経験をされたことはありませんか?
実際に、天気の変化によって頭痛や体調不良を感じる方はとても多く、「天気痛」や「気象病」という名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
今回は、「なぜ天気が悪くなると頭痛が起こるのか?」について、東洋医学と現代医学の両方の視点からお話ししてみたいと思います。

現代医学では「気圧の変化」が関係すると考えられていて、主に気圧、湿度、気温、自律神経などが関係していると考えられています。
特に大きいのが「気圧の低下」です。
台風や雨の日は、空気中の気圧が下がります。
すると、体にはさまざまな変化が起こります。
例えば、
・血管が拡張しやすくなる
・自律神経のバランスが乱れる
・内耳(気圧センサー)が過敏に反応する
・血流が悪くなる
などです。
起こる症状はその人がもともともっていたものが気圧の変化に影響されて現れたり増悪したりするので、頭痛だけでなく、神経痛の悪化、めまい、肩こり、首痛、腰痛、眠気、耳の症状、気分の落ち込み、うつ、不安症など様々です。
メキシコは標高が高い地域も多く、そもそも気圧が低いので元々気圧の変化が身体に影響する方は何かしらの症状として感じやすいかもしれませんね。
片頭痛がある方では、血管拡張によって三叉神経が刺激され、ズキズキした痛みが出ると考えられています。
コンビニやスーパーに並んでいるパンパンに膨らんだポテトチップスの袋や、日本から持ってきたお菓子の袋のイメージして、その変化が身体にも影響していると考えてみてください…
なんか悪い影響ありそうですよね (^^;;
首や肩の筋緊張が強い方では、気圧変化による血流低下や自律神経の乱れによって、筋緊張性頭痛が悪化することもあります。

また、内耳が気圧の変化を感知していることが分かってきています。
内耳には、平衡感覚(バランス感覚)を司る場所もあり、非常に繊細な器官です。
気圧が変化すると、この内耳が刺激を受け、その情報が脳へ伝わります。
その結果、自律神経のバランスが乱れ、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感などにつながる可能性があると考えられています。
天気が悪い日はなんとなくだるいという感覚も、気のせいではなく、身体からのサインなのかもしれませんね。
視点を変えて東洋医学ではどのように考えるのか見ていきましょう!
東洋医学では上記のような身体の変化の原因を水滞、湿邪と考えます。
その特徴は、重だるい、頭が痛い・重い、むくむ、胃腸の調子が悪い、身体や頭がスッキリしない、集中できないなど。
まさに、雨の日に感じやすい不調そのものですよね。
また、東洋医学では消化吸収に関わる脾胃は湿気に弱いとされます。
湿気が多い時期になると、食欲が落ちる、胃もたれする、下痢しやすい、疲れやすいといった症状が出やすいのも、この水滞の影響として説明されます。
個人的には、気象病は気圧変化による
自律神経の乱れ
血流の変化
筋緊張
東洋医学でいう脾胃の働きの低下
気の巡りや水の巡りの悪化
これらが絡み合って起きているのではと考えています。
特に、普段からストレスが多い方や首肩こりが強い方、睡眠不足がちな方、疲労が溜まっている方、過度な飲食や外食が多い方は、自律神経の働きが乱れやすく、胃腸の働きも悪くなり、気圧の変化に対応できなくなってしまっている印象があります。
東洋医学的には、前回のコラムでもご紹介した肝の働きや、今回出てきた脾胃の働きが関係していると考えます。
鍼灸や漢方薬では、
自律神経のバランス調整
首肩の筋緊張緩和
血流改善
胃腸機能の調整
(東洋医学的には肝腎や脾胃の働きを整えて気血や水の巡りを整える)
などを通して、天気による不調の軽減、改善を目指します。
実際に、
「雨の日の頭痛が軽くなった」
「台風前のだるさが以前より楽」
「気圧で寝込むことが減った」
と感じられる方もいらっしゃいます。
もちろん、すべての頭痛が天気によるものとは限りません。
強い頭痛や急激な症状の場合は、医療機関での検査が大切です。
そのうえで、体質や自律神経のバランスを整える方法として、鍼灸を取り入れてみるのも良い選択肢の一つだと思います。
日頃気をつけたいこととしては、冷たいものや生物、乳製品や油っこい物を控えたり、軽い運動やストレッチなど、胃腸への負担を減らす意識やストレスを溜めない・筋緊張の緩和を意識することが大事です。

日頃から鍼灸などの施術をさせていただいていると、雨が降る前後に古傷が痛むと言われる方が多くいらっしゃいます。
天気による不調は、気のせいではなく、ちゃんと体が反応しているサインで、無理をしすぎず、自分の身体の変化に少し目を向けてみることも、大切なセルフケアの一つだと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
質問やコラムのテーマのご希望などがありましたら、ぜひ教えてくださいね☺︎
「人との出会いに恵まれ、今がある」かつの鍼灸治療院・勝野先生インタビュー
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