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第19回メキシコで頑張る人にインタビュー:トラケパケのテキーラ専門店:El BuhoのEmilio様



Hola!第19回メキシコで頑張る人にインタビュー!今回はハリスコ州でも人気の観光地・トラケパケにあるテキーラ専門店、El Buhoの店長のEmilio様へのインタビュー記事となります!グアダラハラから車で約20分ほどのところにあるトラケパケは、メキシコの雑貨やマリアッチがきけるレストランなど、メキシコらしさあふれる観光地。そんなトラケパケでテキーラ専門店を経営するEmilioさん。お店El Búhoとご自身のテキーラブランドEl Buhoのことについても語っていただきました!

 

<目次>

 

テキーラへの愛が詰まっている、それがEl Buho


Emilioさん (写真左): こんにちは!今日はトラケパケで2番目に古いテキーラとスピリッツの専門店、El Buhoにようこそお越しくださいました!


MEXITOWN(以下、MT):今日はMEXITOWNのインタビューにお時間いただき、ありがとうございました。私、初めてEl Buhoに訪問したのがもう5年くらい前になりますが、その時からお店のテキーラの数々にとりつかれてしまいました。そんなお店のオーナーと今日、こうしてインタビューが出来るなんて夢がかなった感じです。


Emilioさん:ありがとうございます。このEl Buhoのお店は私のテキーラやメスカルやバカノラ、ライシージャといったアガベスピリッツへの愛が詰まっているお店ですので、そういっていただけると私も嬉しいです。


MEXITOWN:テキーラやアガベスピリッツ好きにはたまらない仕事ですよね。ここまでのお店にするのはきっとこれまで沢山のことがあったと思います。そこで、El Buhoはいつからオープンしたのかと、El Buhoの意味を教えてください。


Emilioさん:もちろんです!まず、私の両親はもともと小さな酒屋さんを営んでいました。

その後1979年に、トラケパケの"Tecolote"という名前の店舗を前のオーナーから購入しました。私が19歳の時のことです。


当初Tecoloteはテキーラ専門店ではなかったのですが、数年後世界中にテキーラに対する評価がだんだん高くなりまして、私の家族はそのトレンドに乗って、テキーラをメインとしたお店にしました。現在、Tecolote は私の兄弟が経営しており、私は"El Buho"をTecoloteの近くに2002年にオープンさせました。


オレンジ色の壁をしたお店の外観。コロナウイルス対策で、入店時はマスクと手指の消毒をお願いします!


TecoloteとBúhoはどちらも「ふくろう」という意味で、Tecoloteがナワトル語のふくろう、Buhoがスペイン語でふくろうです。お店のロゴがどちらもふくろうですが、ちょっとデザインが違うのに気付いたと思います。


MT:家族経営なんですね、素敵です!Emilioさんもご兄弟も一緒に1979年からTecoloteでお酒を販売していたんですか?


Emilioさん:私は最初のころはTecoloteで働いていましたが、医薬品会社で化学エンジニアとして働いていたことがあります。そこで妻と出会いました♡


そこでの勤務経験がのちにEl Buhoでテキーラを販売する時に活かされていたと思っています。


MT:以前の職業が医薬品関係とは面白いですね!では、2002年にお店をオープンさせたきっかけはなんですか?


Emiloさん:答えは簡単ですよ、私のテキーラに対する愛と情熱です!



医薬品会社を退職した後でも、テキーラに対する愛と情熱は冷めていなく、むしろ大きくなっていく一方でした。Tecoloteは小さい店舗のためにテキーラを沢山置くスペースがないことがお店をオープンさせたきっかけの一つですが、周りと違うことをしてみたいという想いがありました。それは、お客様にプレミアムテキーラはどうあるべきかを教えることです。


MT:テキーラはメキシコで一番有名なスピリッツではなかったんですか?


Emiloさん:有名なスピリッツなことに変わりはないですが、いい意味で有名ではなかったですね(笑)


例えば1979年のメキシコでは、テキーラはローエンドで質の悪いアルコールとして考えられていて、手っ取り早く酔っぱらいたいときのものでした。コニャックがお客様におもてなしとして出されているのとは逆でした。


それは価格帯にも表れていて、一部の例外をのぞいて、当時一般で買えるテキーラの中に最も高級なものでも、普通レベルのコニャックの半額以下のものでした。いうまでもなくトップ1、2の以外のテキーラのクオリティーと値段は、さらに大幅に下がります。


その数年後から、テキーラに対するイメージや評価がだんだん改善されたおかげで、テキーラはすっかりメキシコが世界に誇るハイエンドのスピリッツとして成長しました


MT:そうだったんですね、私たちMEXITOWNもテキーラの持つイメージをこれからも変えていきたいなと常に願っています。


そしてお店のテキーラについてですが、本当に沢山のテキーラがありますね。何種類くらい取り扱っているんですか?


1000種類のテキーラがお店にズラり


お店の奥には旧ボトルがずらり!


Emilioさん:常に1000種類以上ありますよ!更に1500種類ほど、小さな博物館としてお店の奥に展示しています。殆どが終売している年代ものですから、是非ご覧になってください!



MT:1000種類!とっても多いですね。きっとこの数字を見たMEXITOWNの読者の皆様はもう手帳に”El Buhoに行く”って書いていると思います(笑)


店内を見るとテキーラ以外にもメスカルやライシージャ、バカノラといったアガベスピリッツがありますが、これは何か教えてもらえますか?


Emilioさん:もちろんです。もともと「テキーラ」は地名で、その地名がこのお酒の名前に定着する前は、アガベから作られたお酒はすべて「メスカル」と呼ばれていました。今はいろいろ厳密な定義がありますが、テキーラはメスカルの一つのお酒として考えられますね。


テキーラだけでなくアガベスピリッツの楽しみ方を広めたいので、メスカルなども取り扱っています。特に、テキーラをよく知っている方には、メスカルは新しい世界への扉といっても過言ではないでしょう。


MT:メスカルは今ではアメリカとメキシコで流行っていますよね。沢山の種類のテキーラやアガベスピリッツがありますが、El Buhoのセールスポイントは何ですか?


Emilioさん:サービスです。これに尽きます。ただボトルを置いて売るだけではなく、お客様の好みに合わせたテキーラを選ぶアドバイザーでもあります。


例えば、お客様が大人数でワイワイするイベントをしたいときには、リッチなテイストのテキーラで中価格帯のものをお勧めしています。何故なら、そういったイベントではお客様はテキーラのアロマや味を求めていないですし、コーラやソーダ、ジュースなどと合わせて飲みたい方が多いです。中価格帯のテキーラであれば予算をおさえつつも、質を落としていないので、おススメしています。


もし、お客様がテキーラ愛好家との集まりがあって、彼らをワッと驚かせたいのであれば、棚の奥に隠している秘密兵器もありますよ(笑)


どのテキーラを選んだらいいかわからないというときでも、お客様の好みをベースにしておススメしています!


MT:とってもいいサービスですね!これでお客様は、自分の好きなテキーラを買うことができますね!テイスティングもできますか?

Emilioさん:もちろんです。お店の一角にテイスティングコーナーがあります。テイスティングして、買うことにならなくても気にしないでください。私たちはお客様が本当に好きだなって思っていただいたテキーラを買っていただきたいですから。


MT:ありがとうございます。これで読者の皆様は。コロナ禍が落ち着いたら絶対トラケパケに足を運んじゃいますね(笑)


ところで、El Buhoはお店オリジナルのテキーラがありますが(写真)、こちらについても教えてもらえますか?


El Buhoテキーラに込めたこだわりとは?


Emilioさん:テキーラ”El Buho”は4年前から始めたブランドです。私はエンジニア出身ですから、テキーラが出来る過程全て自分でこだわりたいです。


ラッキーなことに、ハリスコ州・アマティタン(Amatitan)にある蒸留所”Selecto de Amatitán”のオーナーとは12年来の親友で、私のテキーラ作りに対するワガママを聞いてくれます。そして、NOM番号1459(蒸留所Selecto de Amatitanの番号)で、テキーラEl Búhoが完成しました。



El Búhoはバジェス地方で育ったアガベを使用しており、アガベを蒸気圧力釜(アウトクラベ)で低温低圧で14時間かけて焼きます(通常は8時間)。こうすることにより、レンガ窯(マンポステラ)で焼いたアガベに近い味わいができます。


その後ローラーミルで搾汁し、酵母を入れて発酵、ステンレス製の蒸留器に入れて2回蒸留し、ちょっとだけ酸素を注入します。添加物は一切使用していません。


ブランコとレポサド、エクストラアニェホがあります。レポサドはアメリカンオーク樽で11か月熟成したものに、フレンチ樽で熟成させたエクストラアニェホを全体の5%ほどブレンドすることで、リッチなテイストを実現させています。


エクストラアニェホはご覧の通り、とても素敵なセラミックボトルです。これは私の娘がデザインしたもので、グアナファト州のドローレス・イダルゴで作られたボトルです。アメリカの中古樽をリチャー(樽の内側をもう一度焼く)して、4年間熟成させています。リッチで余韻の長い味に加え、ボトルは飲んだ後インテリアとしても映えます。


MT:かわいいボトルですね!ふくろう好きの私にはたまりません。El Buhoテキーラはお店以外ではどこで買うことができますか?


Emilioさん:もちろん、トラケパケに来て立ち寄っていただくのが一番です(笑)が、1か月前からオンラインでテキーラや他のアガベスピリッツを中心に販売しているXacala.mxと提携をはじめまして、オンラインでもお買い求めいただくことができるようになりました。


MT:オンラインでも買えるのは嬉しいですね。メキシコだけの販売ですか?


Emilioさん:今のところはそうですが、アメリカに輸出する計画もあり、将来的にはヨーロッパやアジアにも輸出したいです。


MT:その日が待ち遠しいです。コスパもとてもよくおススメ出来るテキーラですね。


日本語でEl Buhoは「ふくろう」ですが、福が来るという縁起のいい意味があります。Emilioさんにもふくろうが来ますように!本日はどうもありがとうございました!


Emilioさん:こちらこそ、ありがとうございました!


(写真は、お客様のことが大好きなお店の看板猫のPanchaちゃん、El Búhoに行ったら出会えるかも!?

 

編集後記


テキーラ通の方やトラケパケに遊びに行ったことがある方ならお馴染みのお店、El Buho。とにかくテキーラの種類の豊富さに圧倒されるだけでなく、オーナーのEmilioさんはじめ、きさくなスタッフの方がテイスティングをしながらお客様に合ったテキーラを見つけてくださるところが売りです。インタビューの後はテイスティングタイムに突入し、色々なテキーラを試飲しました。時間が経つのを忘れてしまいそうなくらいEmilioさんとのお話はとても楽しく、同じテキーラ業界の人間として学ぶことが沢山ありました。


そんなEl Buhoの最新情報とオンラインストアのXacalaの情報はこちらです!










El Buho

住所:Calle Juárez 164-B, Centro, 45500 San Pedro Tlaquepaque, Jal., Mexico MAP

電話:3336590863

営業時間:月~土:午前10時~午後9時、日曜日:午前10時~午後8時 


SNS


El Buhoテキーラ、オンラインでのお買い求め:https://xacala.mx/?fbclid=IwAR3_mcsKkg61jmpOW1scMAghl5EWB2iRXIAm6UJM9FFecLD2k9R3mGVGecc


 

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