グアナファト日本人学校「みんなでなろう かけはしに」今井校長先生インタビュー



今回は、2019年4月に開校し今年で4年目を迎えるグアナファト日本人学校です。


新型コロナウイルスのパンデミックにより、学校行事が思うように実施できなかった時期もありましたが、今年からは少しずつ再開をし、児童生徒・保護者の皆様から非常に好評をいただいているグアナファト日本人学校。実際に編集部が学校にお邪魔し、今年の4月に新しく着任された今井校長先生にお話を伺いました。

 

<目次>

開校4年のグアナファト日本人学校です

文化交流施設としての役割

一期一会の出会いに感謝。メキシコに来て本当によかった

みんなでなろう かけはしに

全職員協力して、子どもたち1人1人の成長を支え、伸ばしていきます

編集後記

お問い合わせ先

 

開校4年のグアナファト日本人学校です


ー2022年度(2022年4月)から数か月たちましたが、グアナファト日本人学校の紹介をお願いします。どのような行事をされたのかなどもお話しください。


今井校長先生:本校は2019年4月に文部科学省から在外教育施設の認定を受けて開校しました。また、メキシコ・グアナファト州教育省から総合教育法に準じた教育課程の保有認定を取得した、開校4年目の若い私立学校です。


現在の児童生徒数は、小学部42名、中学部14名の合計56名、小1〜中3まですべて1学級です。


2020年度・2021年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定していた学校行事がなかなか行えませんでした。今年度は、年間計画で立てた行事を着実に行っています。

これまでの大きな行事としては、


入学式


第1・2回縦割り活動

全校を6チームに分けました。1チームにさまざまな学年の子どもが参加し、学年関係なく交流を深める取り組みです。日本では中学生と小学生が直接交流する機会が少ないため、こうした取り組みは少人数である本校のよさを活かしていると思います。


健康診断

歯科健診や内科健診など、日本の小中学校で行う健康診断の内容に近い形で実施しました。


修学旅行(小6·中3)

2泊3日でグアナファト、ドローレス・イダルゴ、サンミゲル・デ・アジェンデ、テキーラのコラレホ蒸留所などを回りました。世界遺産を訪れ、あらためてメキシコの美しさに触れるとともに、独立の歴史を学ぶことができました。また、スペインから伝わったとされるタラベラ焼きの絵付け体験や買い物などを通して、メキシコの人々とかかわり、コミュニケーションをとる経験を積みました。仲間や先生たちと親睦を深める機会にもなりました。



水泳教室(4回)

イラプアト市内の水泳施設を4日間貸し切り、午前と午後に分けて開催しました。子どもたちは先生たちの熱心な指導に日に日にやる気を高め、それぞれの泳力を伸ばしました。とてもいい体験になりました。


小学部1・2年生による生活科「まちたんけん」(買い物、公園)

生活科の授業の一環で、実際に街に出てみて買い物をしてみようという体験です。イラプアト市内のスーパーに出向き、実際に保護者の方と相談して決めたものを買う体験をしました。その後にセントロの公園で楽しく遊んで帰りました。ご協力いただいたスーパーやお店の方も非常に親切で助かりました。



平和学習講演会

サンミゲル・デ・アジェンデに住む長崎の被爆者の山下氏による長崎被爆体験講話を行いました。未来が戦争や核兵器使用のない平和な世界になるよう、今日の話を周りの人に伝えてほしいというメッセージが山下氏からあり、子どもたちは真剣に山下氏の話に耳を傾けていました。


今後行う大きな行事としては、以下のような行事があります。

  • 宿泊学習(9月5年生)

  • 学習発表会(9月全校で)

  • 運動会(11月全校で)

  • 体験入学

  • 卒業生を送る会(2月 全校で)

  • 卒業式(3月)

予定している学校行事に加え、今年度は学校外での学習を開拓しています。例えば、中学部による総合「職場見学学習」(日本企業4社へ)、小学部によるイラプアト市内にある「お菓子工場」見学などです。日本国外にいる利点を活かし、直接見学・体験する授業をもっと行えるようにしていきたいです。「本物」にふれる機会を作り、安全・安心で、かつ魅力ある学習ができるよう、職員と協力し、今後も教材開発をしていきます。


文化交流施設としての役割


ーグアナファト日本人学校は、学校施設としての役割以外も担っていますね。


今井校長先生:はい、本校は学校施設だけではなく、文化交流施設としての役割も果たしています。


昨年度1月(2022年1月)のイラプアト展にて、日本の景色を紹介するカレンダーを展示するコーナーがありました。そこに本校の作品も展示しました。全校児童生徒の作品です。日本のようすを紹介するため、授業で描いた作品や冬休みの宿題として提出された作品を展示しました。


今年5月下旬にはグアナファト州の名産品の一つでもあるセルビン焼きの絵付け体験を行いました。実際本校にセルビン氏がお越しになり、児童生徒や保護者と一緒に絵付けの体験をしました。実際に絵付けした作品が先日届いて、皆さん感動されていました。セルビン氏も非常にこの体験を喜んでいました。



もう一つは、桜の植樹です。2021年に亡くなられたベアトリス・ヤマモト元・グアナファト州移民局国際コミュニティ総合調整官は、生前本校の設立に大変協力されていました。彼女の功績をたたえるために、本校の校庭に桜の木を植樹しました。数年後、この桜の木が成長し花を咲かせ、地域の方々がこの桜の下でお花見をするようになることを夢見ています。



こうした企画は本校の理事会・運営委員会・メキシコ日本商工会議会・広島・アミーゴ会など諸団体のみなさんから紹介いただいて行っています。前述の作品展などのように「学校から発信する」交流や、本校を会場とした「セルビン焼き体験」など「学校が受け取る」交流など、さまざまな形で行いつつ、日墨の文化交流が進むといいと思います。


一期一会の出会いに感謝。メキシコに来て本当によかった


ー今井新校長は4月に着任されました。メキシコに着いたときの感想を教えてください。


今井校長先生:私が着任した日は空が抜けるように青い日でした。なんてきれいな青空でカラッとした良い気候なんだろうという印象が忘れられないです。メキシコ人は、初対面でも明るいあいさつを交わしてくれる人が多くいて、うれしく思いました。メキシコでの生活は初めてですので、積極的にメキシコの文化を受け入れ、前向きに生活したいと思っています。スベイン語は全く話せませんが、少しずつ学び、コミュニケーションをとってみたいと思います。


私自身、今回は教員人生の中で2回目となる海外です。最初はもう20年以上前になりますが、赴任地はモスクワでした。モスクワと比べると気候もだいぶ違いますね(笑)。モスクワの時も様々な経験をし、多くの生徒と交流することが出来ました。


また、海外の日本人学校は保護者の方の帰任・着任に伴い、児童生徒が入れ替わることが頻繁にあります。その度に様々な個性のある児童生徒の皆さんと出会うことが出来ること、一期一会の出会いに日々感謝しています。


まだ着任して数か月しか経っていませんが、心から来てよかったと思っています。



みんなでなろう かけはしに


ーグアナファト日本人学校が今後目指す学校の姿についてお話しください。


今井校長先生:まずは日本の学校と同等、それ以上の教育を児童生徒に提供することです。少人数を活かした個別指導や直接体験を重視した授業、現地理解教育の充実(スペイン語・英会話も含む)です。


本校の子どもたちは、将来世界で活躍する貴重な人材です。今の日本国外でのかけがえのない学校生活をみんなで楽しむとともに、やがては本校校歌にあるように、日本と世界の「かけはし」になってほしいです。


グアナファト日本人学校の校歌が流れる学校紹介のビデオ

歌詞は初年度の教員の方と生徒が考えた歌詞ですが、理事の方・保護者の方からも

「みんなでなろう かけはしに」

という歌詞が気に入っているという声が多いようです。



現地理解教育や直接体験を積み重ねることで、子どもたちはメキシコと自分の距離が近づき、メキシコの文化や風習などを肯定的に受け入れる気持ちを大きくしてほしいと願います。殻にこもらず、外に出て様々な体験をし多様性を認めることができる人になってほしいです。


次に、前述でも申し上げました「文化施設」としての学校の機能を果たすことです。本校が近隣地域のキーステーションとなり、文化交流イベントなどを通して、日黒交流の役割を担いたいです。


全職員協力して、子どもたち1人1人の成長を支え、伸ばしていきます



ー最後に現在学校にお子様が在籍している保護者の方々、グアナファト日本人学校にお子様を入学・転学を検討している保護者の方々にメッセージをお願いします。


今井校長先生:まずは、在校生の保護者の皆様。日頃は本校の学校運営にご理解・ご協力をいただき、たいへんありがとうございます。かけがえのない在外での学校生活を子どもたちとともに過ごせることに感謝し、今後も全職員が協力し、魅力ある授業や行事を通して一人一人の学力・心身の成長を支え、伸ばしてまいりたいと思います。学校と家庭が連携し、お子様を支援していきましょう。よろしくお願いいたします。


そして、入学・転学をお考えの保護者の方々へ。本校は、日本の学校のカリキュラムに準じて学校運営を行いつつ、在外ならではの学校行事や総合学習を工夫して行っています。学校ホームページやSNSから、子どもたちが学校生活を楽しんでいる様子を感じていただけると思います。お子さまも仲間に入りませんか?特に、メキシコに来られてから、日本の学校に戻られる予定のお子様は、ぜひ本校にご入学ください。また、ご質問などありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


みなさまのご入学を心よりお待ちしております。いっしょに楽しみましょう!

 

編集後記


7月18日に実際に学校で取材を行いました。校舎に入ると職員室・図書室などの教室がたくさんあり、校庭も広々としていました。このような伸び伸びと、メキシコの青い空の下で思いっきり学ぶことが出来る子どもたちの皆様がとても羨ましく感じました。


今井校長先生も事前にこちらから用意した質問一つ一つに丁寧に答えてくださり、本当に心からメキシコに来て良かった・より多くの子どもたちと沢山出会いたいという想いが伝わってくるような暖かい雰囲気を持つ先生でした。新型コロナウイルスのパンデミックで子ども

たちも教員の方も行動を制限されてきた2年間。今年はその2年間を取り戻すくらいの勢いで楽しんでいただきたいですし、イラプアト市内の一つの文化施設としての機能がより地域の方にも浸透できることを編集部も祈っています。

 

お問い合わせ先



グアナファト日本人学校

Instituto Educativo Japonés de Guanajuato, A.C.

所在地:Irapuato,GTO

TEL : +52-462-387-1556

E-mail: japaneseschoolgto@gmail.com



 

執筆者紹介:




温 祥子(Shoko Wen)

MEXITOWN編集長兼CEO。メキシコ在住5年半。MEXITOWN立ち上げて今年で3年目に突入。これからも様々なジャンルの方をインタビューしご紹介していきます!趣味は日本食をいかにメキシコで揃えられる食材で作ることができるか考えること。日本人の方が好きそうな場所を探し回ること。



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