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(テキーラジャーナル掲載記事 )「アガベブーム(AGAVE BOOM)」の誕生ストーリーと製法の特徴や楽しみ方。コロナ禍でも伸び続けるアメリカのテキーラ市場。~前編~

更新日:2021年8月25日



本記事はRay Trading(MEXI TOWN)がインタビュー協力をし、テキーラジャーナルに掲載された 「アガベブーム(AGAVE BOOM)」をつくり出したカサマエストリ蒸留所のインターナショナル・セールス・マネージャー、ホセ・コイラ(Jose Coira)氏 のインタビュー記事、前編の日本語版英語版(English)になります。

 

日本語版


Tequila Journal(以下TJ):

まずはホセさんのお仕事の内容を教えてください。



Jose Coira(以下ホセ):

日本の皆様にカサマエストリ蒸留所や私達のブランドついて紹介する機会をいただきありがとうございます。


カサマエストリ蒸留所と本社は、メキシコのハリスコ州・テキーラ地区にありますが、私はアメリカ・テキサス州ヒューストンのオフィスで、インターナショナル・セールス・マネージャーをしています。

世界中で私達のテキーラの販売をするだけでなく、新しい自社ブランドを開発したり、プライベートブランドをつくりたいお客様のサポートなどを担当しています。


TJ:

アガベブームは2020年2月に日本に発売してすぐに多くの注目を集めました。

最近発表したばかりのテキーラジャーナルの読者アンケートによると、「Tequila of the Year 2021 」のブランコ部門で第2位に選ばれています。


ホセ:

ありがとうございます。

私がつくり出した「アガベブーム」が日本で発売され、支持されている事はとても嬉しいです。



TJ:

「アガベブーム」を開発したきっかけは?


ホセ:

2017年初頭、アメリカの酒屋でいつも通りテキーラの市場調査をしている時に、突然あることに気が付きました。

「ほとんどのボトルデザインは伝統的で堅苦しく感じる。このままでもいいけど、なぜもっと目立つようなポップでユニークなデザインのテキーラが無いのだろう?だったら、私がそれをつくってみよう。」

その後、すぐにブランドづくりに取り掛かかり、2017年末に「アガベブーム」のブランコが誕生。アメリカでの発売が開始ました。




TJ:

ブランドのコンセプトについて教えてください。


ホセ:

ラベルデザインのコンセプトは「ポップカルチャー」です。上から雷が落ちて爆発した時のBOOM という爆発音をブランド名にしていますが、それは古くから語り継がれているテキーラ誕生のストーリーにも繋がります。


アガベが雷に打たれて焼かれたことによって、人々が甘い香りに誘われてアガベが食べられる(飲める)事を知り、お酒(テキーラ)がつくられるようになったと言われていますよね。



ボトルのネック部分にBOOMのピンバッジを提げて、ラベルの上には刺繍が施されたアガベ形のワッペンを貼り付けていますが、このワッペンを見ればアガベはどんな植物かすぐ分かるし、手で触れられるので一般的な印刷しただけのラベルよりもインパクトがあります。


ピンバッジもとてもクールだと思いませんか?

この2つをボトルから外して、帽子やTシャツ・バックなど好きな場所につけたら、きっと友達も注目して「このカッコイイものはなに?」「欲しい!」と言われることでしょう。

そして、テキーラの説明をしたら「このテキーラはどこで買えるの?」と興味を持ってもらえるのではと考えています。


「アガベブーム」のブランコは法令飲酒年齢(アメリカは21歳、日本は20歳)になった人になら誰にでもおすすめしていますが、アメリカでは特に 21~35歳の若年層に人気があります。


複雑過ぎず、アガベの自然な甘さがあるスムースな味わいなので、テキーラ初心者でも飲みやすく、ストレートで味わっても良いし、カクテルベースとしても使いやすいと思います。



TJ:

アガベブームの製法について詳しく教えてください。


ホセ:

まず原材料のアガベアスルについてですが、「アガベブーム」では5〜6年栽培し成熟したバジェス地区とロスアルトス地区の2つの地域のアガベを使っています。2つの土壌の違いによるアガベの味わいの特徴を活かすことによって独特の風味が生まれます。


どちらの地域で栽培したアガベも、ヒマドールがピニャ(アガベの球形部)の皮を深く剥き、葉の部分をほとんど取り除くことによって、中心部の糖度が高いところだけを残すように収穫します。この工程によって、「アガベブーム」は強いアルコール感や苦みがなく、スムースで味わい深いテキーラになります。



収穫したアガベは蒸気圧力窯(アウトクラベ)と伝統的なレンガ製のオーブン(マンポステラ)で蒸し焼きにします。アウトクラベでは10~12時間加熱した後に12時間冷まします。この製法は生産量が多く、クリアなアガベの味わいになるのが特徴です。



一方、マンポステラでは約33時間加熱した後に24時間冷まします。アウトクラベと比べて、時間がかかるため生産量は少ないですが、より豊かな香りと味わいを引き出すことができます。


アガベを加熱した後はシュレッダーで搾汁し、アガベジュースに自社ブランド(アガベブーム以外も含む)のために開発したドイツから輸入した自家製のオリジナル酵母を加えて発酵させます。尚、発酵槽にアガベの搾りかす(バガス)は入れません。



発酵後、ステンレス製の蒸留器で2回蒸留します。有害な成分を含み雑味のもととなる「ヘッド」(蒸留過程に最初に出る部分)と「テール」(蒸留過程に最後に出る部分)を取り除いて、ハート(ボディ)の部分のテキーラだけを残すようにします。


最後に、ボトリングをする前に冷却フィルターでろ過した後に酸素注入をします。

まず冷却フィルターで余分なアガベ由来の油分を取り除き、酸素注入でテキーラに残っているオフフレーバー(青臭さ、辛味、雑味など)を消し、よりクリアで滑らかな味に仕上げます。



これで完成!後は「アガベブーム」をグラスに注ぐだけです。


~後編に続く~


 

English



Tequila Journal:

Hi everyone, welcome to the interview with Tequila AGAVE BOOM. Today, we have the honor to have the brand creator and international sale manager, Jose Coira, from Casa Maestri with us. Can you please tell us what you do in Casa Maestri?


Jose:

Thank you for invite me, it’s always an honor and pleasure to tell people about us and our products. I am an international sale manager of Casa Maestri locate in Houston, Texas office. Our factory and HQ is in Tequila Jalisco. Not only sale of our Tequilas in the world, I also constantly create new house brands for Casa Maestri and help clients to make their own private brand of Tequila.


AGAVE BOOM is the brand that I created and I am very glad to see it is available in Japan.


Tequila Journal:

Yes, AGAVE BOOM was available in Japan market since February 2020 and instantly got a lot of attentions and sale well. In fact, recently AGAVE BOOM was elected as the No.2 popular Blanco in “Tequila of the Year 2021”, according to the survey by Tequila Journal.


Can you please tell us how AGAVE BOOM is made?


Jose:

Sure! We choose the 5-6 years fully matured agaves from las valles and los altos regions. By using 2 regions’ agaves we can have both regions’ characters in AGAVE BOOM.


The jimador cuts off the spiky leaf and most green part of the heart of agave (piña), and leaves mostly white and sweet part of piña. That’s why you may find AGAVE BOOM is not harsh nor spicy, but very smooth and tasty.


We cook the agaves in 2 ways, one is in the pressured steam oven calls autoclave, and the other one is the traditional brick oven calls horno mamposteria. For autoclave, we cook 10-12 hours and take another 12 hours to cool down. It gives us a clean and straight forward agave flavors with good productivity. For horno mamposteria, we cook it around 33 hours and take another 24 hours to cool down. This method gives us less productivity (compare to autoclave) but more complexity and rich aromas and flavors that good Tequila should have.


After agaves are cooked, they are put into roller mill to squeeze the juice out, and we use the very special house yeast that is imported from German to do the fermentation without putting the fiber in. I can’t tell you the detail of yeast (smile), but I can tell you it is a special yeast that only designed for us.


After fermentation, we do 2 distillations by stainless still to cut off the bad tastes, smells, and harmful materials in the heads and tails of alcohol, to get the right taste profile of Tequila and be sure it’s safe for consumption.


But it’s not done yet (wink). Before bottling it, we apply the chill filtration and oxygenation. The chill filtration can extract the excess agave nature oil from the liquid to get an even cleaner texture. The oxygenation can eliminate the last off-flavors and smooth out the tastes to make it even more enjoyable by sipping.


Then there you have it! The last thing that you need do is enjoying AGAVE BOOM in your glass!


---To be Continued

 

アガベブーム(AGAVE BOOM)


輸入社:

株式会社シーゲルコーポレーション

RAY TRADING S DE RL DE CV


日本公式サイト


インタビュー協力:温奇瑞(Ray Trading)

 

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