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特別インタビュー「2022年はより多くの方と出会えた実りある1年でした」在レオン総領事館・板垣克巳総領事

皆様、今年もMEXITOWNのインタビュー記事をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。今年も残り僅かとなりましたが、読者の皆様にとってどのような1年でしたでしょうか。


2022年最後にご登場いただくのは、昨年に引き続き在レオン日本国総領事館・板垣克巳総領事です。MEXITOWNはバヒオ地域で行われたイベントを多くレポートしてきました。そこには必ず板垣総領事がいらっしゃり、多くの参加者の方と交流する姿が見られました。そんな皆様に馴染みのある総領事に今年1年を振り返っていただきました。

 

<目次>

徐々にCOVID19前の生活に近づいたと感じた2022年

MAS JAPON EN GUANAJUATOでは、日本とグアナファトの友好の絆が更に深まる

「MARCA GTO」ブランドや日系人コミュニティを通して、ヨコのつながりを意識

それぞれのイベントで、日本の存在意義を再認識

2023年は更に対面で多くの方に出会い、バヒオと日本の間の交流を増やしたい

日本とメキシコは貴重なパートナー、まだまだ知らないメキシコを見つけてください!

在レオン日本国総領事館 お問い合わせ

 

徐々にCOVID19前の生活に近づいたと感じた2022年


ーCOVID19も落ち着き、様々なイベントが行われた2022年でした。板垣総領事にとって、9月に行われたMAS JAPON EN GUANAJUATOは、思入れの強いイベントの一つでしたが、終わってみていかがでしたか。良かったこと・こうした方が良かったと思うこと、それぞれ2・3点ほどお話しください。


板垣総領事:2022年も1月及び2月はCOVID19感染者が増加して、本年もどの様になるのかと心配しましたが、ワクチン接種が増加したことも幸いして、感染者が抑えられており、我々の勤務形態や生活形態も徐々にコロナ前の形態に近づいてきた一年でした(もちろん、一定程度の予防措置を取りながら行いました)


最近では、管轄内の日本人学校や補習授業校の対面での運動会にも出席しました。児童生徒そして保護者の皆様が汗をかいて競技に参加する姿を見て、改めて健康な生活の大切さを認識したところです。


※写真元URL:在レオン日本国総領事館 ※記事サムネイル画像も同様

https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01108.html


MAS JAPON EN GUANAJUATOでは、日本とグアナファトの友好の絆が更に深まる


本年がセルバンティーノ国際芸術祭50周年の年であり、昨年12月に、グアナファト州文化機関から各国に対して「プレイベント」を行って欲しいとの要請が各国にありました。一方、2022年当初から「本年こそは対面でグアナファトで日本とグアナファト友好を確認するイベントを行ってみたい」と思っていましたので、州文化機関の要請に応じる形で、日本総合発信イベント「MAS JAPON EN GUANAJUATO」を企画しました。もちろん、文化的な要素を中心としながらも、日本とグアナファトで存在が大きい経済・ビジネスの要素、そして年々関心が高まっている食の要素も入れました。


このようなイベントは行ったことがなかったので、まずは総領事館内でコンセプトを


①グアナファト州民に多面的な日本を知ってもらう

②日墨交流(広島県・グアナファト州交流)の再活性化

③未来に向けての日墨社会・日墨市民の相互発展 


と整理して、本年2月より各方面に根回しを開始しました。文化面では、国際交流基金、日墨協会に対して参加をお願いし、日本企業にも趣旨を説明して出展をお願いしました。日本レストランにも個別に出展をお願いしました。もちろん、グアナファト州政府や民間企業等にも協力や参加をお願いしました(場所は、州の文化フォーラムの各種施設を使わせて頂き、大型テントやスクリーン、広報等は州知事に直談判して協力をお願いしました。日本に生産物を輸出しているグアナファト企業にも参加をお願いしました。)。 



皆様、当館の呼びかけに対して協力や出展をコミットして頂き、最終的には合計約80の団体・企業が参加する大規模なイベントになりました。準備する苦労(様々な調整)がありましたが、グアナファト州政府、レオン市の協力、多くの皆様の出展参加もあり、予想していた以上に多くの方々が来場され(来場者は少なくとも1万人を越えたと言われています)、多くの皆様がエンジョイし、当初の目的は達成されたと思っています。皆様ありがとうございました※1!

                                      

このイベントを通じて、グアナファト州民の日本への関心の高さ、グアナファト州民と日本人コミュ二ティとの絆の深さ、そして未来に向けての協働が確認されたのではないかと思っています。出展した日本企業からは、「日頃工場にて製品を造っている時間が多く、自社の製品を説明する機会がなかったが、このように市民に説明する良い機会を頂いた。また参加したい。」との声を頂きましたし、一緒に準備に当たった州政府関係者からは「日本の特徴を生かした展示をグアナファト州の枠内で行う調整に手間はかかったが、素晴らしいイベントに仕上がった。日本との関係は特別である。」とのコメントがあったとともに、グアナファトの民間企業の方々も「日本人コミュニティとの接点を拡大できた。」との好意的な評価を頂き、出展者や来場者からは「またこのような交流イベントを行って欲しい。」との声も頂きました。


初めての大型イベント準備の経験で試行錯誤で行ったところもあり、パビリオンのまとめ方、設営のデザインのあり方、広報のあり方など、同様なイベントを開催するとすれば改善すべきこともありました。 


2022年のMAS JAPON EN GUNAJUATOが、今後予定されているグアナファト州知事の訪日(2023年春)、広島グアナファト友好連携10周年(2024年)に向けてのステップとしても良い貢献となったのではないかと思います。 


「MARCA GTO」ブランドや日系人コミュニティを通して、ヨコのつながりを意識


ー”メキシコ人と日本人 ヨコとヨコのつながりを強化したい”という板垣総領事が着任時から掲げている目標について、来年は具体的にどのように強化していきたいとお考えでしょうか。


板垣総領事:MAS JAPON EN GUANAJUATOでも、メキシコ人と日本人、ヨコとヨコのつながりを意識して企画しました。


グアナファト人には日本企業の技術の素晴らしさを知ってもらう、様々な文化パフォーマンスを見てもらうことはもちろんですが、日本人にも、日本に輸出されているグアナファト産の豚肉や野菜やテキーラを知ってもらうと共に、まだ輸出はされていないもの「MARCA GTO」ブランド下のおいしいワインや丁寧に作られた革製品などを知っていただくように工夫しました。



日本の大学やJICAの研修により日本で学んだ方々(AMEJ、ASEMAJA)も参加してそれぞれの体験を来場者に発信しました。さらには、メキシコへの移民125周年行事としてバヒオに居住する「日系人」の方々による座談会も開催され、日本人やメキシコ人ともつながりが出来ました。バヒオでのヨコのつながり強化はまだまだ始まったばかりですが、来年も、「日本人コミュニティとメキシコ人コミュニティの絆強化(企業同士の交流を含む)」、「バヒオ日系人ネットワーク形成」や「日系人コミュニティと日本人コミュニティの交流」にも取り組んでいきたいと思っています。



それぞれのイベントで、日本の存在意義を再認識


ーMAS JAPON EN GUANAJUATO以外にもバヒオ地域でも日墨の交流を進めるイベントがあり、総領事館も関わっておられますが、どのように評価されますか。


板垣総領事:いくつかありますが、主なものとしても次のイベントがありました。


1.第15回全国日系人大会(CONANI)とEXPO JAPON 2022

1つ目は5月に行われた「第15回全国日系人大会(CONANI)」及びEXPO JAPON 2022です。コロナのために2020年から延期されていたCONANIがサン・ルイス・ポトシ州で日墨協会、サンルイス日系人会の主催により盛大に開催され、小田原外務副大臣(当時)の出席があった他、各地から日系人団体の方々、進出日本企業の代表の方々が集まりました。メキシコ社会の中で日系人の存在や活躍をアピールする良い機会となりました。


写真元URL:在レオン日本国総領事館

https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01108.html


2. マルチン・オロスコ アグアスカリエンテス州知事(当時)の訪日

2つ目としては、7月上旬のマルチン・オロスコ アグアスカリエンテス州知事(当時)の訪日です。任期終了を前にして日本企業との強い関係を再確認する機会となりました。なお、10月に就任したマリア・テレサ・ヒメネス・エスキベル 同州知事も来年の訪日を希望しています。


写真元URL:在レオン日本国総領事館

https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01284.html


3. 日墨夏まつり in Querétaro 2022

3つ目としては、8月末のメキシコ日本商工会議所ケレタロ支部が企画した「日墨夏まつりin Querétaro 2022」です。自分は準備開始当初の支部のケレタロ州政府への紹介・協力依頼を行った程度ですが、同支部の企業の皆様の連日にわたる準備が実って、ケレタロでの初めてのお祭りが大成功に終了しました。ケレタロ・コミュニティと日本人コミュニティに新たなページが開かれた印象を受けました



4. インダストリアル・トランスフォーメーション・メキシコ(ITM)2022

4つ目としては、10月のハノーバー・メッセのラ米版であるインダストリアル・トランスフォーメーション・メキシコ(ITM)2022開催(レオン市)と日本企業の参加です。



ラ米でのインダストリー4.0を扱うITMは今回で第4回でしたが、今回は、サブテーマとして、AI・マシン・ラーニング、循環経済、脱炭素、ロジスティクス4.0が掲げられ、日本企業は11社が出展しました(JETROのおかげにより、8社がジャパン・パビリオンに出展しました)。外国として国単位でパビリオンを設置したのは日本のみであり、この分野での日本の企業の発信ができ、グアナファト州知事の進める「メンタルファクチャー構想」にも一定程度対応できたと思っており、結果に満足しております。中畑JETROメキシコ事務所長にも多くのインタビューを受けて頂き日本企業の向う方向について発信をしていただきました※2。


5. 第6回広島フード・フェスティバル

5つ目としては、11月初旬の第6回広島フード・フェスティバル開催です。広島県、広島グアナファト親善協会、グアナファト州観光局、マツダ・メキシコ、FYNSOグループによるイベントですが、コロナのために2020、2021年は開催されていませんでした。多くの皆さんが待ち焦がれていたイベントでした。レオン会場に出席されたロドリゲス州知事夫妻も最後まで食事と雰囲気を満喫していました。広島グアナファトの関係は深まったと思います。参加された広島県のシェフの方々もおいしい料理ありがとうございました※3。



2023年は更に対面で多くの方に出会い、バヒオと日本の間の交流を増やしたい


ー板垣総領事ご自身への質問です。今年嬉しかったことと、来年への抱負・挑戦してみたいことをお話しください。


板垣総領事:これまで約2年半の間に多くの方々との出会いがありました。


今年は2020年、2021年と比較すれば、バヒオ地域で様々なことを対面で行うことができ、それが、総領事としても個人としても嬉しかったところです。これも出会った多くの方々、組織、団体の皆様のおかげです。ありがとうございました。2021年6月にベアトリス・ヤマモト女史を追悼して植樹した桜(※4)が2022年3月に(小さいですが)桜の花が咲きました。これもシンボリックですが嬉しかった出来事ですね。天国からベティさんが我々を見守っていると感じました。5月には同様に、グアナファト日本人学校においても桜植樹が行われいます。グアナファト日本人学校でも2023年に花が咲くことを皆で祈りましょう


一方、個人的には休暇でバヒオ地域以外のバハ・カリフォルニア州(エンセナーダ、バジェ・デ・グアダルペ)やキンタナ・ロー州、ユカタン州を訪問し、それぞれの地域の文化や食に触れることもでき楽しい思い出となりました。


公私があまり分かれているわけではないので(笑)、先ほど述べたようなヨコとヨコとをつなぐいろいろな取り組みを実現するために、普段からバヒオの皆様、日本人との皆様、日系人との皆様とのお付き合いやそこから出るアイディアを大切にして行き、具体的なアクション(グアナファト州知事の訪日へのサポート、2024年の広島グアナファト友好提携10周年に向けての準備)へ繋げていければと思います。


また、本年は、グアナファトの高校生の広島への留学、クラブ・レオンのU-18 チームの広島での親善試合への参加、南山大学の学生のグアナファト訪問、広島フード・フェスティバルへの日本人シェフ参加など少ないですが対面の人的交流が再開されました。日本の水際措置も緩和されたこともあり、2023年はバヒオと日本の間の人の交流が一層増加することを期待したいと思っています。



日本とメキシコは貴重なパートナー、まだまだ知らないメキシコを見つけてください!


ー最後に、読者の皆様へメッセージをお願いします。


板垣総領事:様々な形でメキシコの生活をエンジョイされたら良いかと思います。一部の方々(その中には福嶌駐メキシコ大使もおられますが)を除けば、メキシコでの生活は多くの皆様にとって初めてであり、唯一の機会であるかと思います。治安情勢には十分注意を払った上で、業務上でも業務以外のことでもより深くメキシコと付き合ったら良いのではないでしょうか。まだまだ知らなかったメキシコ、メキシコ人に出会え、心が豊かになると思います


 また、来年は「日墨交流計画」50周年を迎えます。多くの人材が育っています。日本とラ米関係を語る上でメキシコの存在は非常に大きいものがあります。2005年に発効した日墨連携協定により経済関係が強化されていますが、引続き発展性がまだまだあります。その意味で、日本とメキシコは貴重で戦略的なパートナーと言えます。


また、在レオン総領事館は2023年1月に開設7周年を迎えます。引き続き今後とも総領事館管轄の6州に住む在留邦人の皆様、日本からの旅行者の皆様のお役に立てればと存じます。ご意見・ご質問等があればメールやお電話などで是非ご連絡ください。


2023年も皆様にとって良いお年であることを祈念しております。



脚注:

※1

開会式の模様:https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01346.html

経済フォーラムの模様:https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01352.html

全体の模様:https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01349.html

また、https://www.mexi-town.com/post/mas_japon_en_gto_report もご覧ください。

※2

ITM2022 及び日本企業の参加について

https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01435.html 

https://www.mexi-town.com/post/itm2022

※3

同フェスティバルの模様は https://www.mexi-town.com/post/hiroshimafoodfestival_report2022をご覧ください

※4

昨年の板垣総領事のインタビューをご覧ください

https://www.mexi-town.com/post/consulado_leon


 

経歴:

板垣 克巳(Katsumi Itagaki)

秋田県出身。埼玉大学教養学部教養学科(国際関係論コース)卒業後、1984年外務省入省。国際社会協力部人権難民課、在ペルー日本国大使館、 在パナマ日本国大使館、在グアテマラ日本国大使館、在エクアドル日本国大使館を歴任後、2020年3月より在レオン日本国総領事館・総領事に着任。

 

在レオン日本国総領事館


(問い合わせ先)

住所:Blvd. Adolfo Lopez Mateos No.1717 Piso 9, Col. Los Gavilanes, Leon, Guanajuato

開館時間:09:15~13:15(午後の取り扱いはありません)

*当館の開館時間に変更はなく、電話やメールでの問い合わせについては従来どおりとなります。

*旅券、各種証明にかかる申請から交付までの所要日数に変更ありません。


Tel: +52(477)343-4800

Fax: +52(477)764-0603(領事班)

Email: ryojibu@lo.mofa.go.jp

https://www.leon.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

 

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