日産モレロス工場閉鎖、グアナフアト州の自動車産業に影響:一方でサプライヤーには新たな機会も
- 15 時間前
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メキシコ・モレロス州にある日産CIVAC工場の閉鎖は、グアナフアト州の自動車産業にも警戒感を広げている。一方で、産業クラスター関係者は、サプライヤーにとって新たな機会が生まれる可能性もあると見ている。
3月26日、同工場では最後の車両となる「Frontier」が組み立てられ、これをもってモレロス州での60年以上にわたる操業が終了した。
この工場は1966年5月12日に操業を開始し、日本国外で日産が設立した最初の生産拠点として、同社の世界展開を象徴する存在だった。
グアナフアト州の自動車業界に広がる警戒感
グアナフアト州の自動車ディーラー協会(AMDA)のアルトゥーロ・ゴンサレス・パロミノ事務局長は、この工場閉鎖が自動車産業のサプライチェーンに影響を与える可能性があると指摘した。
生産はアグアスカリエンテス州の工場へ移管される予定だが、雇用や生産能力にどの程度の影響が出るのかは現時点では明確になっていないという。
また同氏は、州の競争力を維持するためにはインフラ整備が不可欠だと強調した。特に、鉄道インフラの強化や道路の近代化など、物流の改善が重要だとしている。
例えば、長年進展がないセラヤ外環道路(リブラミエント)などのプロジェクトを早急に進める必要があると指摘した。
さらに、州政府が推進する物流プロジェクト「プエルタ・ロヒスティカ・デル・バヒオ」についても、実際に機能する形で早期に実現させる必要があると述べている。
自動車産業の競争力強化が課題
グアナフアト自動車クラスター(CLAUGTO)のカルロス・タラマンテス会長は、今回の工場閉鎖は日産の内部判断によるものであり、運営効率の向上や生産能力の集約といった企業戦略によるものだと説明した。
「雇用が失われるのは残念なことだが、企業の業績が良くなければ操業を維持することはできない」と述べ、企業としての判断は理解できると語った。
グアナフアトのサプライヤーにはチャンス
一方で、アグアスカリエンテスへの生産集中により、グアナフアト州のサプライヤー企業の活動が増える可能性もあるという。
自動車1台には3万点以上の部品が必要とされ、それらは複数の地域で生産されているため、近隣州であるグアナフアトの企業にとっては供給機会が拡大する可能性がある。
ただし、その影響は限定的で、州のマクロ経済指標に大きく表れるほどではないと見られている。
競争力の鍵は効率と国内供給
タラマンテス会長は、現在の自動車産業において最大の課題は「競争力」であり、単にコストだけでなく、生産から物流までのすべての工程で効率性を高めることが重要だと指摘した。
また、メキシコの産業は原材料や部品の輸入への依存度が高く、これが競争力を弱める要因になっているとも説明した。
近年は、輸入部品の代替として国内サプライヤーを育成する動きが進んでおり、グアナフアト州の企業にとっては新たなビジネス機会につながる可能性があるという。
グアナフアトの自動車産業は引き続き堅調
今回の生産移管にもかかわらず、グアナフアト州の自動車産業は依然として堅調であり、工場閉鎖が広がる傾向は見られないという。
同州では複数の自動車メーカーが安定して生産を続けており、業界全体としては今後も前向きな見通しが維持されている。
タラマンテス会長は
「自動車産業で工場閉鎖が広がっているわけではない。個別の事例であり、グアナフアトの将来は楽観的に見ている」
と述べた。
※本記事はメキシコ紙「El Sol de León」に掲載された記事を基に、日本語で翻訳・編集したものです。記事内容の正確性については原文をご参照ください。原文はこちら:https://oem.com.mx/elsoldeleon/local/cierre-de-nissan-morelos-presiona-a-sector-automotriz-de-guanajuato-ven-oportunidades-para-proveedores-29288963.app.json







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