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「メキシコでの日本を盛り上げていく!盛り上げていきましょう!」ナガセメキシコ熊崎様インタビュー

更新日:2023年7月23日

こんにちは。今回はグアナファト州・レオンにあるNagase Enterprise Mexico, S.A. de C.V(以下、本文中はナガセメキシコ)COOの 熊崎修司氏のインタビューです。メキシコ日本商工会議所(カマラ)のグアナファト支部長としてもお馴染みの熊崎氏がメキシコに来て思うことを語っていただきましたので、是非ご覧ください。

 

<目次>

 

人口甘味料で社会貢献


―御社メキシコ拠点のご紹介をお願いします。


熊崎氏:ナガセメキシコは、2010年にメキシコに拠点を構えました。手続きの利便性を考え、当初はメキシコシティに拠点がありましたが、バヒオ地区での日系企業が増加し、弊社の事業が進むにつれて営業のしやすさなども考慮し、2013年頃に現在のグアナファト州・レオン市にメキシコの本部機能を移転しました。従業員も拠点を構えた頃は10人足らずでしたが、今では50人近くまで増えてきました。 


当初は自動車関連の日系企業、主にTier1、2の企業向けの樹脂、プラスチックのペレットの販売からスタートしましたが、この13年の間事業を拡大してきました。現在では化学品の販売やプラスチックのみならず、塗料メーカー、ウレタンメーカーにもアプローチを行っています。そして、約2年前から食品事業も始め、日本本社でも取り扱っているトレハロース(人口甘味料)の販売も行っています。


―トレハロースをメキシコで?


熊崎氏:人工甘味料というと聞こえが悪いですが、実は健康維持に繋がる商品でもあります。本だと色々なお菓子に入っており、砂糖の代わりとして甘味だけでなく、保湿性・保存剤のような使われ方もしている。砂糖も自然な甘さで良いですが、沢山使うと甘すぎるため肥満に繋がります。その点、トレハロースは甘さを抑えつつも、砂糖の持つ保存性などを維持することができます。メキシコは肥満大国でありますが、トレハロースによってメキシコ人の方でも健康意識の高い方に、甘さ控えめの食材を提供することが実現できます。今後、健康意識の高い方だけではなく多くの層の方にトレハロースが浸透し、甘さを抑える食品が増えることで、肥満を抑えるという一種の社会貢献につなげることが出来ればと考えています。


ーメキシコ拠点の海外戦略についてお話しください。


熊崎氏:昨今隣国のアメリカとの関係が強化されてきています。アメリカで生産を行ってきたものをメキシコに移管し、適切な技術でアメリカと同等の生産レベルを保っていこうという傾向が見られます。弊社はメキシコのローカルの企業の特徴などを把握し、生産品目の種類によって適切なパートナーを紹介しているところです。一方、メキシコの天産物を海外諸国に紹介し、メキシコの産業にも貢献できるような戦略を立てています。


日系企業のステータスを上げていきたい


―熊崎様はカマラ・グアナファト支部長も務めております。支部長として今後の抱負について教えてください。


熊崎氏:現状、日系企業で苦労されている企業が多いと思います。殆どの日系企業は自動車産業関連で、目的をもって進出された企業が多いです。進出後に自動車メーカーの生産車種の変更があったり、生産量が落ち込む時に大きな打撃がきています。


カマラとして行っていきたいのは、異業種やメキシコ企業とのマッチングをはかっていくことです。特定の目的で進出された日系企業の方々にもカマラでの交流を通じてビジネスの機会を見出してもらい、業態を広げていただきたいと思います。そしてメキシコに根差したビジネスの環境づくりのサポートを行っていきたいです。


カマラがグアナファト州新年会やハイキングツアー、ゴルフコンペなどの諸々のイベントを開催し、積極的にイベントなどを通じて色々な企業が出会い、新しいビジネスを始めていかれることを期待しています


3月に行われたLas Dos Comadresの岩山ハイキングツアーの様子


また、日系企業のメキシコでのステータスをあげていきたいです。メキシコで日系企業は歴史も長く、成功を収めてきています。しかし昨今中国・韓国系企業がメキシコに対してかなり積極的に投資していることからメキシコ政府の関心もそちらに移りつつある傾向があります。メキシコの国から期待をもってもらい、日系企業のプレゼンスを高いものにできるような活動をカマラとしても行っていきたいです。それはメキシコ政府との折衝もしかりですので、我々としても考えていかなければならないです。 


メキシコで辛くても、頑張ります


―ここからは熊崎さんご自身への質問です。メキシコに滞在してからつらかったことを、3つ教えてください。


熊崎氏:色々あって、3つに絞るのが難しいですね(笑)非常に辛かったと思う3点を挙げるとするならば、以下の出来事です。


1.従業員との関係で困った時

ちょっとしたことでのメキシコ人の考え方や、やり方の違いに苦労しています。私は今年で着任2年半になりますが、つい物事の基準をまだ日本基準で考えてしまいがちになることがあります。そのため、日本の基準と比較してしまうと余計に辛くなることが多いです。


そんなこともありますが、メキシコ人の日系企業を大事にする姿勢に触れるとそうした辛い気持ちも忘れることが出来ます。メキシコ人の方は私が以前駐在していたことのある台湾のように親日家の方が多い印象があります。グアナファト州・レオンの野球チームのブラボーズでは、ジャパニーズデーと称して、3日間試合の前に日本人の方に始球式をさせていただいています。私もカマラの支部長として始球式に参加しましたが、日系企業とのつながりを大事にしてくれる野球チームです。


2.COVID19

実は私自身、今年コロナも感染しました。これまで感染したことがなく、月初めて感染しました。感染後、喉が非常に痛くなったため病院に行って薬を処方していただきましたが、もうひたすら寝たことで回復しました。喉に強い痛みを感じたため2週間くらい話せなくてとても辛い日々が続きました。特に海外で言葉もままならない状態で体調を崩す、しかもコロナだと余計に心細くなりました。当たり前かもしれませんが、喉が痛い時は無理して話そうとしない、そして充分な休息をとることが必須にはなっています。


また私がメキシコに来た頃はまさにコロナウイルスのパンデミックの真っただ中。しばらくの間は思うように外にも出れず、家の中で紋々とする生活が続いたことがつらかったです。今年はその辛さを挽回できるくらい外でアクティブに過ごしていきたいですね。


3.警察とのやり取り

メキシコに来る前から聞いてはいましたが、この国では警察が信用できないことにカルチャーショックを受けました。これまで賄賂も3回せびられてしまいましたし…その理由も排ガス規制にクリアしていないな、通行止めの道を通っちゃったなど、正直いちゃもんに近いレベルでお金をせびられました。なるほど、メキシコではお母さんが子供に「勉強しないと、警察になるしかないわよ」と言われているのが何故だか理解できるようになってきました。


こうしてみると、従業員とのやり取りでも感じましたが、海外で外国人の方と上手くやるには、日本での感覚をリセットしないといけないところもありますね。


太陽の下でのアクティビティを楽しむ


―メキシコでの休日の過ごし方は?


熊崎氏:自宅近くのEl Bosque でテニスとゴルフをしています。特にテニスはメキシコに来る前からの趣味で、日差しを気にせず思いっきりラケットを振っています!(そろそろ日焼け止めをしっかり塗って、紫外線も気にしなくてはならないかもしれませんが)


また、隣の州のケレタロ州に行くこともあります。FUJITAYA QUERETARO に泊まり、露天風呂と和朝食のビュッフェを堪能し、ベルナルの岩山、テキスキアパンのワイナリーに行ったりしています。


休日の過ごし方とは少し離れますが、メキシコで堪能したいことの一つに、レオンでも美味しいラーメンや中華料理を食べられることが出来たらなと常に願っています。先日日本に一時帰国した時はラーメンを思わず沢山食べてしまいました(笑)。美味しいラーメン屋さんと同時に、台湾で過ごした生活が恋しいため、台湾グルメや中華料理もレオンやメキシコにないかなと探しています。読者の皆様、もしあればどこでも行きますので、是非ご連絡ください!


先ほども少し話しましたが、着任直後コロナウイルスのパンデミック真っ只中だったため、メキシコのカンクンなどの有名リゾート地にはまだ行っていないので行きたいです!それと、キャンプがしたいです。グランピングなどではなくサバイバル系のキャンプがしたいのですが、メキシコで山奥でのキャンプは少し怖い気もします…もし、読者の方で「ここなら怖くなく、熊崎さんの理想のキャンプが出来ますよ」というご意見があれば是非教えてください!



皆さんで盛り上がっていきましょう!


―最後に、MEXITOWN読者の皆様へのメッセージをお願いします。


熊崎氏:


皆さんでメキシコでの日本を盛り上げていく!盛り上げていきましょう!


みんなで盛り上げて、それぞれのメキシコ生活をエンジョイしましょう!



プロフィール:

熊崎修司(Shuji Kumazaki) 

1996年4月 長瀬産業株式会社 入社 化学品第一部に配属(東京)

2000年4月 長瀬産業株式会社 スペシャリティ第二部配属(大阪)

2004年10月 台湾長瀬有限公司に出向(台北)

2008年3月 長瀬産業株式会社 スペシャリティ第一部に配属(東京)

2020年10月 Nagase Enterprise Mexicoに出向(レオン/メキシコシティ)

 

編集後記:


記事の執筆者と共通点がとても多く、話の話題が尽きない熊崎氏。グアナファト支部長としてデスクに座っているだけではなく、自ら常に色々な会合やイベントにはいつもいらっしゃるイメージが非常に強い方です。


インタビュー中繰り返しお話しされていたのが、日系企業が苦しい時だからこそ、異業種間の交流を盛んにし、新たなビジネスを広げていきたい。そしてメキシコでの日本を盛り上げていきたい。昨今の中国・韓国系企業に負けずに日系企業がより多く交流し、新たなビジネスチャンスを広げることもできたらという意気込みを感じました。そういうガッツが炎天下の下、紫外線を気にせずにめいいっぱいテニスを楽しみ、アウトドアに挑戦したいというところにも繋がるのではないかと思いました。

 

執筆者紹介:




温 祥子(Shoko Wen)

MEXITOWN編集長兼CEO。メキシコ在住5年半。MEXITOWN立ち上げて今年で3年目に突入。これからも様々なジャンルの方をインタビューしご紹介していきます!趣味は日本食をいかにメキシコで揃えられる食材で作ることができるか考えること。日本人の方が好きそうな場所を探し回ること。



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