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第14回メキシコで頑張る人にインタビュー:スキューバダイビングを武器として、海外で働く:Scuba Freedom のMiki様


Hola!第14回メキシコで頑張る人にインタビュー、今回はバヒオ地区を飛び出し、キンタナ・ロー州のプラヤ・デル・カルメンでセノーテのスキューバダイビングやプライベートツアーの会社”Scuba Freedom”を運営している代表のMikiさんにお話を伺いました。


キンタナ・ロー州の有名な観光地というと思い浮かぶのはカンクンですが、そこから南に約1時間ほど行ったところにあるのがプラヤ・デル・カルメン!コスメル島への玄関口でもあり、世界中から観光客が訪れる場所で4年前からScuba Freedomを運営しているMikiさん。ダイビング経験が20年もある中、メキシコに来たきっかけやセノーテのことなど、楽しい雰囲気の中でお聞きしていますので、是非ご覧ください!

 

<目次>


 

Scuba Freedom の紹介


MEXITOWN(以下、MT):Mikiさん、今日はよろしくおねがいします!MEXITOWN初のキンタナ・ロー州からのインタビューです!


Miki:こちらこそよろしくお願いします!そうなんですね、嬉しいです。


MT:普段、内陸部にいる者からすると、海の近くに住んでいることは憧れでしかないです(笑)。まずは、Scuba Freedomのサービス内容をご紹介お願いします。

Miki:Scuba Freedomは4年前に設立した、セノーテとコスメル島のダイビングのツアーをメインで行っている会社です。ダイバーの認定をとっている方へがメインですが、ダイバーになりたい方がいたら認定コースも実施しています。初心者の方には体験コースがあります。ダイビング以外ですと、チチェンイッツァやピンクレイクへのプライベートツアーの手配や、カンクン空港~ホテル間への送迎手配もしています


MT:ダイビング以外でもプライベートツアーも手配されているんですね。ピンクレイク、前回自分が2年前に行ったときは時間切れで行くことができませんでした。いつかは見に行きたいです。


Miki:ピンクレイクは、時期によって色の濃さが違うんです。見るだけでなくフラミンゴをみたり、ボートにのって泥パックができます。これにツアーではランチがついています。弊社のプライベートツアーが他社と違うところは、例えば最終日にピンクレイクツアーをするとなった場合、飛行機の出発時間から逆算して、早朝にホテルまでお迎えに上がり、スーツケースなどを全部載せることができますので、時間が節約できます。


また、プラヤ・デル・カルメンの宿泊の後は、カンクンのオールインクルーシブに滞在したいという方には、早朝にプラヤ・デル・カルメンを出発し、チチェンイッツァ遺跡の観光、その後荷物を載せたままカンクンのオールインクルーシブホテルまで手配することができます。カンクンやプラヤ・デル・カルメンからチチェンイッツァやピンクレイクは、実は200キロくらい離れています。


チチェンイッツァとピンクレイクの組み合わせてしまうと、例えば午後に飛行機にある場合は両方見に行くのは厳しいので、どちらかでおススメするようにしています。


MT:200キロ!?結構離れているんですね!スーツケースをツアーバスに載せて移動できたり、飛行機の予定にあわせることができるのは、プライベートツアーならではですね。  



Miki:あとは、ダイビングした後は18時間以上(できれば24時間以上)、飛行機に搭乗するのを待っていただくようにしていますこのため、お帰りの便が夕方以降のお客様には、ご旅行最終日のプライベートツアーが大好評です。ダイバーは水圧下で空気を吸うので地上にいる時よりも多くの窒素が体に溶けこみます。ダイビングの後地上に戻ってきて、通常の呼吸をしていることによって溶け込んだ窒素は体内から出ていきますが、たくさんの窒素が体内に残ったまま飛行機に乗って気圧の低い上空へ行ってしまうと、この窒素が体内で気泡を形成し血流を止めてしまう可能性もあります。


そういうわけで、ダイビングしてから搭乗まで18~24時間以上待たなくてはならないのです。ダイビングはトレーニングを受けて、正しい知識を身につけて行います。



セノーテでのダイビング、中には何が?!


MT:それは知らなかったです、旅行最終日にダイビングはできないようになってるんですね。では、セノーテのダイビングのことを詳しく教えてください。

Miki:セノーテは大きく分けて 2 種類あります。まずは、シンクホール型(縦穴式のセノーテ)。 これは 60 ~ 80 メートルくらい(もっと深いものもあるようです)の深さがあるものもあり 、 チチェンイッツァ遺跡やトゥルム遺跡近辺に見られ、マヤ文明時代に生贄が捧げられたセノーテはこの シンクホール型 で、人骨や土器、マンモスや誤って池に落ちたとみられる古代に生息していた 2 ~ 3 メートルくらいの巨大なナマケモノの骨が発見されたセノーテもあります。


もう一つは、プラヤ・デル・カルメン周辺に多い横穴式のセノーテです。水深は10m~20mくらいで、休日の時は、まだ誰も入ったことのないセノーテに入り、地図を書いたりしている探検家ダイバーもいますよ。


MT:えええ!そうすると、セノーテに潜った時に偶然人骨や化石を見つけるなんてこともあるんですか?


Miki:それは滅多にないですよ(笑) 。弊社がご案内する約 15 セノーテのうち、2か所では

過去に発見された土器や動物の骨が集められている場所が水中 にあり、ダイビングに来

たお客様に水中ツアー中お見せしています。



MT:勝手にセノーテに潜ったら見つかるものだと想像してしまいました💦


Miki:弊社のツアーでご案内するセノーテはこれまで何百人、何千人とダイバーが潜って

きているので、洞窟の天井に付着していた堆積物などもダイバーの吐く泡できれいに掃

除されていますので堆積物の細かい粒子が水中で舞うことなく、透明度も抜群です。よ

く写真で見るような、入口に光が入るセノーテもあります。

スキューバダイビングの資格を武器として、海外で働きたい


MT:Mikiさん、何故スキューバダイビングを始めることになったのですか?


Miki:1990年代は日本で会社員をしていましたが、2000年に会社を辞めて世界をバックパッカーとして旅していました。旅行中にタイでダイビングの認定を取得した後、ふと「スキューバの資格をとったら色々な国で働く手段として使えるかな」と考えていました。その後一度日本に1年間帰国した後再びタイのタオ島で数か月かけてトレーニングをして、ダイビングのインストラクター資格を取得し、そこから私の海外生活が始まりました。


その後、ワーキングホリデーでオーストラリア、1年間だけメキシコ・ソノラ州(ワイマス・サンカルロスというリゾート地)の海でガイド、アメリカ領バージン諸島に7年間、その後2015年末からプラヤ・デル・カルメンに滞在しています。

MT:海外で働く手段としてダイビングのインストラクター資格を取得されたんですね。そしてメキシコ・ソノラ州にも滞在されていた経験もあるとは!やはり、ソノラ州の海はカリブ海と大分違いますか?


Miki:アシカがいたり、沖に出るとイルカの群れに遭遇したり。クジラやジンベエザメもいたりしました。また、よく大きい海老をトラックで売りに来ていました。


MT:イルカの群れ!そして大きな海老・・・その光景、頭の中で想像するだけで楽しいです(笑)。では、プラヤ・デル・カルメンを選ばれた理由は何でしたか?


Miki:なんといってもセノーテ!セノーテでダイビングをしたいからです。これ以外の理由はありません!海でのガイドは10年以上やってきましたが、違うタイプのガイドとしてセノーテのガイドをしたいという想いがありました。また、プラヤ・デル・カルメンはアメリカやヨーロッパからの観光客が多く英語が通じる環境であったこともプラスで、言葉の不自由もないので、自分の思ったスタイルでビジネスができるように一人で会社を立ち上げました。 

MT:溢れ出るセノーテ愛ですね!英語が通じる環境とはいえ、ご自身で会社を立ち上げて運営されているのも、全てセノーテ愛が軸にあることを感じます。Mikiさんがスキューバダイビングのガイドをしているときに心がけていることを教えてください。


お客様にとっては毎回が特別な日。どんなコンディションでも楽しんでもらいたい

Miki:安全はもちろん、安全以外に心がけていることがあります。20年近くガイドをしていると、私にとっては毎日しているダイビングですが、お客さんにとってはダイビングは今日だけ、毎回が特別な日だということを忘れないようにしています。やっとお仕事を休めて来れたダイビングだったり、ハネムーンでのいい思い出を作りたい、卒業旅行など記念の日で来ている方も多いです。海はコンディションが悪かったり、状況が変わることがありますが、私はどのようなコンディションであっても、「今回のダイビング、楽しかったね」という雰囲気を出すように心がけています。決して「今日はコンディション悪い、いつもはこんなんじゃない」などといったネガティブなことはいわないようにしています。 

MT:毎回が特別な日ですね。ただ、キンタナ・ロー州はハリケーンなども来るので、天候も不安定な時期があったりすると思います。そうした場合、どのような対応をされていますか?


Miki:例えばコスメル島は、毎年 11 月から 5 月のゴールデンウイーク頃までは風がすごく強い傾向があり、港がクローズしてボートが出ない場合も多々あります。 年末年始のコス

メル島は潜れたらラッキーぐらいに思っておいた方がいいかもしれません。そのため、

コスメル島での ダイビング のねらい目は夏です。 その後すぐに ハリケーンシーズンが 6

月から 11 月に到来しますが、毎日ハリケーンが来ているわけではなく夏 の海は 穏やかな

日が多いです。


私はツアーの”安全性”を重視するために、 風の強い秋から春シーズンは毎日信頼できる風予報のウェ ブサイトをチェックし、風向きや風の強さを確認し、コスメル 島ダイビング ツアー当日の 2 日前にツアーを催行するか否かを決定します。風が強いと、水面が荒れ水中の流れも通常より強くなる傾向があり危険度が上がります。


MT: 何故2日前に決めるのでしょうか?


Miki:私もお客さんも「明後日はできるのかな、どうなるのかな」という不安でかつイライラするのもよくないですし、無理のない計画で、バタバタしない、急がないようにしていただきたいからです。


私のセノーテのツアーにしても少人数で焦らない行動をとるようにしています。女性のお客様が多いので、ガイドとお客様というより、女友達でワイワイと楽しく、おしゃべりをしながらという感覚です。また、セノーテはガイド1人につき4人までというルールもあります。


MT:確かに、いくら天候のこととはいえ、直前までに予定が決まらないとどうしてもイライラしてしまい、折角の旅行も楽しめなくなることがありますね。焦ってしまうと、うまくいくこともうまくいかなくなる気がします。


Miki:そうですよね!特別な日としてダイビングに参加されている方には焦らず、安心して楽しんでもらいたいのが私のモットーです。


プラヤ・デル・カルメン、おススメスポット教えちゃいます


MT:パチパチ👏 ところでMikiさんはプラヤ・デル・カルメンにお住まいですが、現地ののおススメスポットを教えてください!


Miki:プラヤ・デル・カルメンには世界中の方々が移住してきているので、メキシコ料理だけでなく色々な料理が食べられます。イタリアンレストランはどこでも安いて美味しいです。アルゼンチン料理も、日本円で考えると安い値段で楽しむことができます。そんな世界中から集まる場所なので、ワインパブも世界中のワインが揃っています。メキシコだけでなくチリ、アルゼンチン、ヨーロッパのワインが飲めちゃいます。


もちろん、海の近くなのでシーフードも絶品です!なんといってもローカルのメキシカンレストランで食べれるセビーチェ!カリブ海ならではのコンク貝のセビーチェは味わっていただきたいです!


MT:コンク貝!歯ごたえがよく、ハマってしまいましたので、また食べに行きたいです。あとはホテルステイですが、例えばリピーターの日本人観光客が滞在するのにおススメのエリアはありますか? 


Miki:街の喧噪から離れたい方には、カンクンとプラヤ・デル・カルメンの間と、プラヤとトゥルムの間に大きいリゾート地がある。ホテルステイを楽しみたい方には5つ星ホテルも多くあるのでおススメですね。 



また、ナイトライフや海辺のカフェやショッピングも楽しみたいというプラヤ・デル・カルメンのセントロ(コスメル島行のフェリー乗り場を起点に、メインの5番街(Avenida Quinta)から 2キロくらいのエリア)をおススメします。歩行者天国で、(5 番街の)通り沿いに沢山のレストランやカフェなどがあり、12時すぎまで家族連れで歩けるほど、安全です。昨年の年末年始はコロナの影響が心配されましたが、例年と同じくらい、多くの人がカウントダウンを楽しんでいました(写真は2019年のカウントダウンの様子)。


コロナ禍の影響、観光業は大打撃も、プラヤ・デル・カルメンでは徹底した感染症対策


MT:カンクンのホテルゾーンだと、徒歩で歩いて周るのは結構限界ですが、プラヤ・デル・カルメンなら歩いているだけで楽しめるのはかなり嬉しいです。昨年の年末年始はコロナウイルスのパンデミックの影響で例年とは違うとお話がありましたが、コロナウイルスのパンデミックは現地の観光業に、どれくらい影響がありましたか。

Miki:昨年の4月1日から緊急事態宣言が始まりました。3月31日まではお客様がいましたが、ホテルが3月後半からすでに新規のお客様を受け入れなくなりました。中には3月末に帰るはずが、カンクンからの帰国便が延期・キャンセルで延泊となったため、延泊先を探すのが大変でした。


ホテル、レストラン、セノーテ、遺跡は4月1日から6月の第1日曜日まで閉鎖され、その間観光業はゼロ、ビジネスもゼロの状態でした。キンタナ・ロー州の出す警戒信号がオレンジ色の時、30%のキャパシティでガイド車に乗る人数も制限がありました。今は少しずつ戻ってきています。


MT:4月からの2か月間、どの州もメキシコではビジネスがゼロの状態で、本当に大変でしたよね。宣言が解除になった後、人数制限以外ではどのような感染症対策がされていますか


Miki:キンタナ・ロー州の決まりで、レストランでは入口にアルコール消毒、検温、靴底の消毒が義務となっています。スーパーも並んで1家族1人までです。また、長距離バス会社の

ADOバスでは、座席と座席の間に透明のしきりを設置し、カンクンからプラヤ・デル・カルメンに到着して荷物を取るときも、係りの人が荷物を出して、消毒のスプレーを全部の荷物にかけてから乗客が受け取れるようにしています。外国人観光客や滞在者が多いことで意識が高いと思います。

こうした状況ですが、生活も不便も感じないですし、人口密度も低く、密になるような場所もないですので、安心してプラヤ・デル・カルメンに来ていただきたいです!

MT:都会の方が密になるので、空気もきれいなプラヤ・デル・カルメンはある意味、感染症の不安から少しエスケープできる気がしてきました。最後に、今後コロナウイルスが落ち着いた後、どのようなことをしてみたいですか。

Miki:メキシコの他の地域を見に行きたいです!キンタナ・ロー州は街としては新しく、観光のためにつくった街です。他のメキシコの都市と違い、街中に市場があったり、コロニアルな雰囲気もないです。また、メキシコに住んでいてる日本人の方とコネクションを作りたいです。メキシコ国内でのコネクションがまだ少ないので、コネクションが作ることができたらと思っています。

MT:メキシコって日本の5倍近くあるだけあって、場所によって本当に雰囲気が違いますよね。Mikiさんのお話を聞いて、プラヤ・デル・カルメンに行きたくなりました!Mikiさん、本日はありがとうございました!


Miki:ありがとうございました!

 

編集後記


スキューバダイビングを続けて20年という大ベテランのMikiさん。MEXITOWNに記事の感想をメールで頂いたことをきっかけに今回のインタビューが実現しました。MEXITOWNでMikiさんのインタビューをさせていただき、日本からの観光客が殆どいない今、より多くのメキシコ在住の日本人の方に来ていただきたいという想いを伝えたいと思いました。お話を聞いているとMikiさんのバイタリティは、「セノーテでダイビングをしたい」というとてもシンプルな理由が根底にあるからなんだなと感じました。


またコロナ禍での観光業の現在の様子は、やはりインターネットからだけでの情報と現地在住者の方の情報では全然違いました。”コロナ禍だから旅行行くの控えたい’’とひとくくりにしてしまうのではなく、実際現地はどれくらいの対策をしているのか、コロナにかかりやすい状況(密になるなど)なのかなどはこうしてお話を詳しく聞かないとなかなか実態を把握できません。むしろ、開放的なプラヤ・デル・カルメンは安全な方かもしれません

(※お話をお聞きしたのは2020年12月末時点での情報です)


Mikiさんの運営するScuba Freedom社のSNSにはセノーテやプラヤ・デル・カルメンの写真も掲載されていますので、是非フォローしてください!








Scuba Freedom


 

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(お急ぎの方は右下chatboxでご連絡ください)

送信ありがとうございました

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MEXITOWN 

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