
主催ヨウ・ヤマダの正体がもっと明らかになった大会!
グアナフアト州、グアナフアト市、観光協会、自治体をフルに巻き込んだグラベルレースを日本人が主催している。
本WEB記事でも紹介されているGFNY日本親善大使のヨウ・ヤマダ氏の挑戦は終わらない。
自身が在住する世界遺産の街メキシコ・グアナフアトの中央広場プラサ・アジェンデを出発して周りの山を一周、再び広場に戻ってゴールする。
その名もドラゴン・デ・ドラゴネス、龍の中の龍と名付けられたルートは90㎞獲得標高2400m、凄まじいアップダウンの95%未舗装道というからグラベルルートとしては日本とは比べ物にならない程、圧倒的な規模である。
富士ヒルと同日地球の裏側で全く異なったドラマがサイクリングシーンに生まれていた。
昨年コロナ禍で開催された第一回大会を手掛けて早1年、MTB参加率が高かった昨年と比べ本年は名実ともにグラベル参加者が7割を占める。
昨年同様55名の参加者で出走する。
エリートカテゴリーで優勝はメキシコ元国体チャンピオン、アルマンド・サカリアス。4時間34分という圧倒的なタイムをたたき出している。
ディフェンディングチャンピオンが生まれる年となった。
着順で2位、マスターカテゴリーで優勝したのは主催のヨウ・ヤマダ、主催のくせに優勝するということにブーイングが起こるも、そんな事も楽しいメキシコグラベルならではの陽気な雰囲気だ。
また今年の注目選手は2008年北京世界スポーツ祭典メキシコ女子トライアスロン代表のファビオラ・コロナ選手。女子では圧倒的な5時間27分のゴール。

ちなみに裏話だが主催ヨウはこの翌週末も彼女と一緒にグラベルライドに出かけているがルートセッターのヨウに向かって“月曜日(レースの次の日)に会わなくてよかったな!!殴ってたところだったわ!!笑”
エリート選手にコース難易度のお墨付きをいただいた。
自動車産業が盛んなグアナフアト州とあって日本人の参加、ボランティアスタッフも迎え、国際色豊かなまさにグローバルの名を冠するにふさわしい大会となった。

シン・グラベル時代
昨年の開催でも言及したように、北中米でグラベル文化の広がりが止まらない。
最大規模4000名の参加者を世界中から集めたカンザス・アンバウンド、とどまることを知らない成長に、未舗装道が多い既存の環境とマッチしたメキシコという国がグラベル文化の最先端アメリカに迫る息勢いを見せている。
コロナ禍から数十カ月、自転車人口が増えたという報道の中でも、特に北中米でのグラベル文化の広がりはエリート選手たちの軒並みのグラベル参入からも伺える。
リオデジャネイロロード代表ルイス・レムス、そのいとこでフリープロサイクリストフラビオ・デ・ルナ、元MTB国体チャンピオンアルマンド・サカリアス、そして今回のメキシコトライアスロン女子頂点ファビオラ・コロナの参入からもこれからのグラベルライダーの広がりは止まらない。
では今後日本のグラベルのとらえ方は変わるのか、積載、キャンプ、オンロード通行、交通事情、自治体管理と切り離せない環境から楽しみ方を工夫するスタイルから、レース、イベントに幅を広げられるのか。本物のグラベルを体験したい人は是非アメリカ、メキシコのレースを目標に今後活動してみてはどうだろう。
文責:Yoh Yamada
Huekapipo
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